WGの先が見えないアーセナル
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セント・ジェームズ・パークでのニューカッスルとアーセナルの一戦は近年はシーズンの重要なポイントで迎えている印象。アーセナルにとっては魔の11月の頭に対峙することとなった。
序盤の落ち着かない展開を過ぎるとボールを持つようになったのはアーセナル。ラヤも含めた3-2で固定したバックラインからの組み立てはニューカッスルのプレスに対して、ホワイトが浮く格好に。
サカを使ったレイオフやラヤからのフィードでホワイトにボールを届けることでニューカッスルのプレスを逃がすアーセナル。しかしながら、ここからの加速がうまくいかず、ニューカッスルに帰陣の時間を与えてしまう。
ブロック守備の攻略になればWGを軸とした攻撃に出るのがお馴染みのアーセナル。しかしながら、サカはゴードンとのダブルチームに苦しみ、マルティネッリはトリッピアー相手に優位をとれない状況。
結局、アーセナルの攻め手はミドルゾーンを鋭く進んでニューカッスルにリトリートの時間を与えなかったライスのドリブルと冨安のオーバーラップに集約されていた感があった。だが、どちらも決め手には欠けてしまい、なかなかチャンスを作ることができない。
ニューカッスルの保持はミドルゾーンからの加速はよどみなく進んでいったが、サイドからの仕上げがうまくいかなかった印象。この辺りは冨安、ガブリエウを軸としたアーセナルのバックラインの強固さが際立つ展開。アルミロンにボールを運ばれてもリトリートが間に合うのはさすがの強度である。
しかし、迎えた後半。シェアのロングボールから裏をとったジョエリントンからアーセナルのラインを押し下げると、マーフィーのシュートのこぼれ球を拾ったウィロックのクロスから最後はゴードンがゲット。アーセナルとしては判定にひとこと言いたくなる場面ではあったが、この試合で欠かさず続けてきたサイドの蓋が間に合わなかったことが失点に繋がってしまったことを踏まえれば、大事な場面で甘さが出たということになるだろう。
ブロック守備を強化するニューカッスルに対して、アーセナルはジンチェンコの投入やハヴァーツのポケットへのアタック、さらには密集に強いトロサールを使った攻撃などあらゆる手段で攻略に打って出る。
しかしながら、アウトサイドで優位が取れない十字架は重たく、最後までニューカッスルのゴールをこじ開けることができず。初黒星はセント・ジェームズ・パーク。今季初の無得点でリーグ戦を終えたアーセナルにニューカッスルが土をつけた一戦となった。
ひとこと
WGが不調な時にどの選手のどの要素を使って攻略していくのか次第で出場時間が決まっていきそうな予感。
試合結果
2023.11.4
プレミアリーグ 第11節
ニューカッスル 1-0 アーセナル
セント・ジェームズ・パーク
【得点者】
NEW:64′ ゴードン
主審:スチュアート・アットウェル