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「Catch up Premier League」~2023.11.5 プレミアリーグ 第11節 ルートン・タウン×リバプール ハイライト

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DFラインがもたらす押し返す勇気

 今節、ケニルワース・ロードに顔を見せたのは上位勢のリバプール。ルートンとしてはなんとか勝ち点を取れる状況を模索していきたい一戦ということになる。

 リバプールはボール保持からスタート。無理にバックラインにプレスに来ないルートンに対して、落ち着いたポゼッションから試合を進めていく。3-2型をベースにアレクサンダー=アーノルドの右サイド進出などの一人二役からサイド攻撃の厚みを持たせていく。

 ルートンは降りる選手に対してきっちりついていく姿勢もあったため、リバプールは列落ちからルートンの守備を縦に引き伸ばすことができる。例えば、マック=アリスターは自分が降りた分、縦パスを差し込むためのスペースを作ることができていた。

 ライン間にパスを差し込み、そこから裏抜けすることでチャンスを作っていくリバプール。ただし、この日は前線のフィーリングが不調。ヌニェスは決定力のところ、ジョタはプレーセレクトのところに怪しいところがあり、チャンスをきっちり得点に結びつけることができない。

 裏に抜ける選手にはおいていかれることもあったルートンの守備陣だが、降りるリバプールのFWに対して厳しめについていく。ロッキャーを軸に強気でプレスに出ていくルートンのバックスに少しずつ前線は勇気づけられるように。徐々に前線からラインを上げるチェイシングを見せるようになる。

 相手のラインが高くなった状況は本来であればリバプールにとって得意な状況なはずなのだが、ミドルゾーンで捕まってしまい、鋭く縦に進まれるなど押し返すことができずに苦戦する。ルートンの中では潰し役とパスの出し手を兼務したバークリーと推進力のある縦へのスピード感を見せたカボレとオグベネが非常に目立っていた。

 後半頭、リバプールは再びボール保持から押し込んでいく形でスタートする。右サイドの奥を取るアクションを中心に、サイド攻撃から押し込みながらルートンを再び自陣に釘付けに。

 ルートンはタウンゼントとカボレを軸とした右サイドから反撃。ロングカウンターから一気に押し返すことで一発があることを後半も示していく。

 押し込みながらも崩せないリバプールに対して、ルートンは80分にロングカウンターから回答を提示。バークリーの縦に速いパスからカウンターが始まると、最後はチョンのゴールで先行。ルートンがまさかのリードを奪う展開になる。

 最後まで攻め続けたリバプール。ディアスのゴールで1点を奪い返しスコアを振り出しに戻すことができたが反撃はここまで。ルートンはファインセーブでチームを救い続けたカミンスキの活躍もあり、リバプールから勝ち点を奪うことに成功した。

ひとこと

 前半30分、押し込んでいたフェーズをもう少しリバプールは丁寧に過ごしかった感じに見える。

試合結果

2023.11.5
プレミアリーグ 第11節
ルートン・タウン 1-1 リバプール
ケニルワース・ロード
【得点者】
LUT:80′ チョン
LIV:90+5′ ディアス
主審:アンディ・マドレー

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