新戦力と苦戦する右サイドの融合でダービー無敗を継続
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ホームチームは14戦、アウェイチームは16戦。共にロンドンダービーの無敗記録が継続しているダービーキラーの両チームの一戦である。
負傷者続出のブレントフォードは高い位置からのプレスを仕掛けながら、ラムズデールが久々にゴールマウスを守るアーセナルの出方をうかがう。そのラムズデールはいきなり決定的なミスから致死性のピンチを招くなど、不安定な立ち上がりに。ブレントフォードはこれ見よがしに積極的にプレスを仕掛ける流れにもっていく判断をした。
しかしながら、ラムズデールの決定的なミスを除けばアーセナルはそこまで危険なロストはせず。ムベウモの右サイドの裏抜けという前進の手段もガブリエウに先読みされて潰されてしまった感がある。
20分を過ぎるとアーセナルの保持の時間が長くなる。ブレントフォードは5-3-2のリトリートでの守備に切り替え。DF-MF間をコンパクトに維持し、WGにはダブルチームを結成する形でアーセナルに対抗する。
左サイドのマルティネッリとジンチェンコのペアはパス交換やオフザボールの動きで相手の右サイドを動かすことができており、抜け出してのクロスやPAやや手前からの斜め方向のパスを入れるなど有効打を打っていた。
その一方で右サイドは機能不全。サカが集めるマークを利用することができず、窮屈な攻めに終始。良い位置にいてもボールを引き出すことができない冨安はサカとウーデゴールからやや信頼を置かれていないように見えた。
スコアレスで迎えた後半、ブレントフォードは再びプレスをスタートする。このプレスは前半よりも長い時間持続。後半はアーセナルが一方的に押し込むような展開ではなく、ボールが両軍の陣地を行き来するような展開になる。
一見押し込むフェーズを解消したブレントフォードに流れが来たように見えるが、ファストブレイクの方がWGのマークが軽いことからアーセナルもまたこの状況からスムーズにアタッキングサードの攻略に移行することができていた。
それでも得点が入らない両チーム。スコアが動かないまま80分を過ぎるとアーセナルが再び押し込むフェーズに突入する。
左右からのクロスを跳ね返し続けるブレントフォードだったが、後半AT前に決壊。ウーデゴールのドリブルの動きを利用してフリーになったサカがクロスを上げるとファーサイドに飛び込んだのはハヴァーツ。
値千金の先制点は流れの中からの初ゴール。機能不全だった右サイドと得点に絡めなかった新戦力の2つが融合した決勝点でアーセナルがロンドンダービーの無敗記録継続と首位浮上を決めた。
ひとこと
ライスとジンチェンコのゴールライン上クリアは全ブレントフォードサポーターがトーマス・フランクと同じくらい頭抱えたと思う。
試合結果
2023.11.25
プレミアリーグ 第13節
ブレントフォード 0-1 アーセナル
ブレントフォード・コミュニティ・スタジアム
【得点者】
ARS:89‘ ハヴァーツ
主審:ティム・ロビンソン