シンプルなコンボで「フリーズ」から1ポイントを確保
ホームでは快進撃を続けるものの、アウェイではやや不安定な戦いが続くアストンビラ。EL直後の難しい日程で乗り込むのはボーンマスのホームであるヴァイタリティ・スタジアムである。
ボールを持つスタートとなったのはボーンマス。3-2-5気味の変形でサイドからボールを運んでいく。アストンビラは良くない時特有の4-4-2での「フリーズ」が起こってしまった様子。ボーンマスのボール保持を阻害することができず、自在にボールを運ばれてしまう。
自在に勝負をかけられるボーンマスが選んだポイントはサイド。1on1の状況を作ることができる両翼からボーンマスはアストンビラのゴールに迫っていく。特に好調だったのは左に入ったセメンヨ。鋭いカットインからシュートでマルティネスを脅かす。
勢いに乗る形でボーンマスは先行。きっかけになってしまったのはジエゴ・カルロス。パスミスも良くなかったが、さらに良くなかったのはその後慌てて飛び込んでしまったこと。あっさりと交わされてしまい、セメンヨに簡単にシュートを撃たれるスペースを提供してしまった。
その後もボーンマスは攻勢。両翼を中心に中盤からはクリスティが飛び出すなどのアクセントをつけて攻撃を完結させていく。
非保持においてはボーンマスはマンツー気味でビラの保持に対抗。しばらくは苦しんでいたアストンビラだが、中央でキープし、左右に展開してベイリーがゴールを決めるのはさすがといった感じ。捕まっていても相手を剥がすことができるクオリティの高さはさすがである。
さらにジエゴ・カルロスにはリベンジとしてネットを揺らす機会があったがこれはオフサイド。先制点の場面の汚名を返上することはできず。
ボーンマスは左右の展開から縦に攻め込む形を作り、後半も依然として主導権を握る。後半は右のタヴァニアも輝く展開に。左右の突破は見事だっただけに多く訪れた決定機をソランケが仕留められない展開が目立つことになってしまう。
しかしながら、ようやくソランケは後半にゴールをゲット。ケルケズのボール奪取からの攻め上がりから左サイドを突破し、なんとか勝ち越しゴールを仕留めることに成功する。
70分以降はアストンビラが一方的に攻め立てることができる展開に。ワトキンスとデュランの2枚を使って手早く当てる形とサイドへの展開からシンプルな攻め手でボーンマスのゴールに迫る。
後半追加タイム直前にボーンマスはようやく追いつく。サイドのディアビの突破からのワトキンスという王道パターンからビラは試合を振り出しに戻す。
苦しいアウェイゲームで1ポイントを確保したビラ。なんとか1ポイントを手にすることができるのが好調なチームたる所以だろう。
ひとこと
ジエゴ・カルロスの先制点の場面はもったいなかったなー。
試合結果
2023.12.3
プレミアリーグ 第14節
ボーンマス 2-2 アストンビラ
ヴァイタリティ・スタジアム
【得点者】
BOU:10‘ セメンヨ, 52’ ソランケ
AVL:20‘ ベイリー, 90’ ワトキンス
主審:トーマス・ブラモール