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「Catch up Premier League」~2023.12.10 プレミアリーグ 第16節 ルートン・タウン×マンチェスター・シティ ハイライト

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3分間の2発で5試合ぶりのリーグ戦勝利

 シティを迎え撃つルートンはいつも通りのハイプレスでお出迎え。シティもまたアルバレスのポストからフォーデンが抜け出すからチャンスを作るスタートとなった。

 シティのビルドアップはいつもとテイストが違った。一番わかりやすい特徴は左に張ることが多いWGのグリーリッシュが必ずしもレーンを守っていないこと。シティはロドリ、コバチッチが列を降りつつ、SHと2トップの4枚が中央に集結しつつ、ポストからのターンor落としで裏抜けを図っていく。

 ストレートにこの動きで背後が取れるならばこれでやり切るし、難しいのであればシティは左サイドから攻め落としていく。今度はグリーリッシュが開きながら押し込み、エリア内に走り込むフォーデンやアルバレス、もしくはマイナスに待ち構えているロドリのミドルでルートンのゴールを脅かす。カミンスキにとっては非常に忙しい立ち上がりとなった。

 ルートンはCB2人がGKを挟みながらビルドアップ。シティが無理にプレスに来なかったこともあり、バックラインから落ち着いてボールを持っていく。詰まりそうになったら前線へのロングボールでプレスから逃げる割り切りも。前線のアデバヨはもちろん、ブラウンやダウティーもロングボールのターゲットになっていた。

 しかしながら、ロングボールを縦に繋いでいくとどうしてもジリ貧になるのがルートン。アデバヨがサイドに流れてしまったらエリア内に誰が残ってるねん問題は切実である。

 というわけで優勢だったのはハイラインを抜け出す形と定点攻撃の両面で準備ができていたシティの方だった。しかしながら、先制点を決めたのはルートン。主役はまたしてもバークリー。中盤での華麗なタッチでシティのプレスをあっさりいなして逆サイドに展開。ボールを引き取ったタウンゼントからファーで待ち構えていたアデバヨがシュートを叩き込み先制。ディアスとウォーカーの2人をものともしないパワーヘッドにより、前半終了間際のワンプレーでルートンが先行する。

 後半もルートンは先制点にも関わらず高い位置からのプレスを敢行。シティはプレスをいなすポゼッションから後半を始めることとなった。前半とのシティの違いは左右をバランスよく活用していたことだろう。ウォーカーはインサイドにも顔を出すようになり、前半以上の流動性をシティは見せていた。

 押し込むシティが同点ゴールを決めたのは62分。猪突猛進モードで道を切り拓いたロドリのこぼれ球をベルナルドが仕留めて追いつく。カミンスキの虚をついたタイミングでの見事なゴールだった。

 さらに3分後にシティは勝ち越し。ハイプレスからのファストブレイクを決めてゴールを奪ったのはグリーリッシュ。右サイドを軸とした攻撃からスコアをひっくり返す。

 自陣低い位置からの無駄なロストが嵩張ったせいで逆転を許したルートン。モリスを投入し、アデバヨ以外の前線のターゲットをおくが、なかなかゴールを奪えず。中盤では復帰戦となったロコンガがボール奪取の局面でアクセントになれず、あまり試合に入ることができなかった。

 終盤に何回か迎えたセットプレーもシャットアウトに成功したシティ。およそ1ヶ月ぶりという長いトンネルを抜けたプレミアでの勝利を逆転で手にすることとなった。

ひとこと

 ハーランド不在でのプランとしては面白いものだなと思った。

試合結果

2023.12.10
プレミアリーグ 第16節
ルートン・タウン 1-2 マンチェスター・シティ
ケニルワース・ロード
【得点者】
LUT:45+2′ アデバヨ
Man City:62′ ベルナルド, 65′ グリーリッシュ
主審:ティム・ロビンソン

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