破る側に回った要塞
たアストンビラ。そんな彼らの今節は要塞に乗り込む側に回る一戦。プレミアにおける難所の1つであるブレントフォードのホームスタジアムに挑むことになる。
互いにフォーメーションは3-5-2。機を見たハイプレスで鋭さを見せる形でそれぞれのプレス隊がバックラインに襲い掛かるスタートとなった。
よりプレスに力を入れていたのはブレントフォードの方だろう。7分の鋭いカウンターはゴドスのボール奪取からジャネルト、ルイス-ポッターまでの流れるようなパスワーク。マルティネスの落ち着きを前に屈することとなったが、一連のプレーの流麗さはいい意味でブレントフォードっぽくはなかった。
しかしながら、10分もすればアストンビラはブレントフォードのハイプレスを見切りだすようになっていく。GKを噛ませて2CBが広がりブレントフォードの2トップを横に広げることでプレッシャーを分散。バックラインを押し下げていく。
これでプレスをかけることは難しくなったブレントフォード。ブロックで構えるようになった相手に対して、アストンビラはバックラインからの裏狙いで攻勢に出る。見事な抜け出しを見せていたのは久しぶりの先発となったラムジーである。
ハイプレス合戦でも後手を踏んだ感があるブレントフォード。背後を狙ってもそこは織り込み済みという感じでアストンビラに対応される場面が続くことになる。
しかしながら、劣勢でもブレントフォードはセットプレーから先制。セットプレーから跳ね帰ったボールを抜け目なくルイス-ポッターが押し込んで先行する。
後半はファストブレイクにシフトしたブレントフォード。アストンビラがブレントフォードのブロックを崩す流れになる。堅さを見せるブレントフォードは時にはボールを持ちながら順調に時計の針を進めていく。
しかしながら、ブレントフォードに予想外のアクシデントが発生。ベン・ミーの退場により10人に追い込まれることとなる。
5-3-1にシフトしつつ押し込まれることを許容せざるを得なかったブレントフォード。アストンビラは前線に枚数をかけながらガンガンサイドから切り崩しにかかる。同点ゴールが生まれたのはミーの退場から6分後のこと。右の大外のベイリーから逆サイドのモレノまでボールを届けて叩き込むことに成功する。
一方的に押し込むアストンビラが勝ち越しゴールを奪ったのは終盤のこと。セットプレーからワトキンスが仕留めてついにこの試合はじめてのリードを奪う。
それ以降は小競り合いが中心になったこの試合。モペイとマルティネスを軸に小競り合いが盛り上がり続ける。マルティネスが因縁を吹っ掛けた結果、カマラが退場することになったことは非常に余計である。難所攻略には成功したビラだが中盤の大黒柱不在で年末年始に挑むこととなった。
ひとこと
モペイはモペイだし、エミマルはエミマル。
試合結果
2023.12.17
プレミアリーグ 第17節
ブレントフォード 1-2 アストンビラ
ブレントフォード・コミュニティ・スタジアム
【得点者】
BRE:45‘ ルイス-ポッター
AVL:77’ モレノ, 85‘ ワトキンス
主審:デビッド・クート