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「Catch up Serie A」~2023.12.23 セリエA 第17節 インテル×レッチェ ハイライト

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プレスを解体し、押し込んでこじ開ける

 立ち上がりに目立っていたのはアウェイのレッチェの積極策である。高い位置からのプレスをかけていく非保持でインテルにプレッシャーをかけていく。マンツーとはいえ、少しずつ受け渡しは挟んでいるのだが、中盤の3枚は離さないという気概を感じるスタートだった。

 インテルはこのレッチェの強気のプレスを少しずつ利用するようになる。引きつけて、縦にプレスを分断してのカウンターが狙い。DF-MFの間が間伸びしやすいレッチェの構造を使い、裏に抜け出した後にマイナスを使うことで一気に前進してからのチャンスメイクをきっちり行っていた。

 20分を境に押し込み続けるインテル。セットプレーや同サイドへの選手のオーバーロードなどから少しずつチャンスを作っていく。レッチェは押し返すフェーズで苦戦。なかなか前進のきっかけを見出すことができず、敵陣への侵入は序盤以降やや停滞気味となっていた。

 このまま、スコアレスでハーフタイムを迎えるかと思われた試合だが、43分にインテルが先制。セットプレーの流れから決めたのはビセック。前半のうちにインテルがリードを奪う。

 後半、選手交代から積極的なプレスを行なってボールを取り戻しにいくレッチェ。インテルはボールを持たれることを割り切りつつ、迎撃してからのカウンターにフォーカスする後半の立ち上がりとなった。

 押し込むことができるようになったレッチェは左右のクロスからチャンスを作っていく。問題なく跳ね返すことができていたインテルだが、あわやハンドでのPK献上というシーンも。OFRにより判定は覆ったが、押し込まれる側に回ったチームなりのリスクが顕在化した場面だった。

 このチャンスを逃したレッチェ。徐々にカウンターのインテルがペースを掴んでいく。すると、ゴールは一瞬の隙から。アルナウトビッチのポストからまるで手品のように抜け出したバレッラが試合を決める2点目を確保。直後のレッチェの選手の抗議による退場で、数的優位を手にするおまけまでついてくる。

 この追加点と退場で試合は完全決着。積極的なプレスで勝負を挑んだレッチェだったが、最後はインテルに丸め込まれての完敗となった。

ひとこと

 インテルのプレス解体のメソッドはなかなかに見事だった。

試合結果

2023.12.23
セリエA
第17節
インテル 2-0 レッチェ
スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ
【得点者】
INT:43′ ビセック, 78′ バレッラ
主審:マッテオ・マルセナーロ

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