大一番に向けて申し分なし
ついに週明けに迎えるCLのアトレティコとの大一番。直前のインテルのセリエAでのリーグ戦はフライデーナイト開催。ホームでサレルニターナと手を合わせる。
メンバーとしてはそこまでのターンオーバーをしてこなかったインテル。その代わりにとっとと試合を決めてやるという意気込みが非常に伝わる立ち上がりとなった。キックオフから一方的にボールを持ち続けていくスタートに。
ボールを持ち続けるケースはインテルの試合としては普通にあるはあることであったが、これだけの積極的にボックス内に侵入して、立ち上がりから叩きのめしてやろうというスタンスのインテルは少し珍しいように感じた。
インテルの攻撃は右サイドが中心。攻撃的な布陣の時はRCB起用が見られるパヴァールを絡めたポジションチェンジから積極的に抜け出すアクションを見せていく。
押し込むインテルは20分を手前に先制。左サイドのアウグストの抜け出しからテュラムが今節もゴールをゲット。さらには2分後にラウタロ・マルティネスが追加点を奪い、早くも勝負の大勢を決定づける流れになっていく。
サレルニターナはチャウナへのロングボールに一縷の望みを託すが、当然インテルの分厚い守備陣の前には陣地回復の決め手にならずに苦戦。30分以降はインテルが攻め手を緩めたため、前に出ていけるようになる。
ただ、サレルニターナが保持的な支配から逃れられても、むしろインテル的にはトランジションからの方がゴールという点では有望。前に出ていける方が失点のリスクを背負うという苦しい状況のサレルニターナはさらにロストからカウンターでインテルに追加点を許してしまう。
後半は十分なリードを確保したインテルが再びボール保持から試合を支配するフェーズ移行。サレルニターナは自陣に閉じ込められて脱出できない状況を作り出されてしまう。
インテルの頭の中にはすでにこの時点で週末にどのように臨むかという点を重要視した振る舞いがあったはずである。試合を無理にハレーションさせずに落ち着きながらコントロール。サレルニターナも特に抵抗する力もクオリティもないので、ただただインテルに従うことしかできなかった。
インテルは選手交代によるプレータイム配分なども考えながら、60分を目途に選手を入れ替えることで調整をかけていく。最後の仕上げのゴールを決めたのはアルナウトビッチ。90分にケーキにイチゴを乗せるゴールを決めた。
勝ち点、コンディション、チームとしての流れ。いずれも申し分なしのインテルがミッドウィークの大一番に準備万端の道筋を敷いた90分となった。
ひとこと
アトレティコ戦、めっちゃたのしみ。
試合結果
2024.2.16
セリエA
第25節
インテル 4-0 サレルニターナ
スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ
【得点者】
INT:17‘ テュラム, 19’ ラウタロ・マルティネス, 40‘ ダンフリース, 90’ アルナウトビッチ
主審:マルコ・ピッチニーニ