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「Catch up Serie A」~2024.2.25 セリエA 第26節 カリアリ×ナポリ ハイライト

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最後に間に合ったロングボール攻勢

 立ち上がりからロングボールをベースに仕掛けていったのはホームのカリアリ。CFのラパドゥーラを目がけて放り込みを行って前進を狙っていく。

 しかしながら、ボールが落ち着いた後はポゼッションの機会をナポリが増やす形に。カリアリの守備はトップが縦関係になる4-2-3-1のような形。したがってナポリのCB1枚以外はほぼほぼマークが厳しくつかれる状態となる。

 ナポリはこの状況を解決するのに少し苦しんでいた。CBが持ち運んで外すことはあまりできない様子だったし、こうした状況を何とかする時に最有力であるディ・ロレンツォは不在。オフザボールの動きから打開するにしてもいつものようにはいかない。

 仕方ないとバックラインに中盤が降りてきてパスを受けて、少ないタッチで外そうとしても、精度が伴わずにパスが乱れてしまう。唯一可能性を感じたのはクヴァラツヘリアの横移動のアクション。縦移動に比べてついていくかの判断でステイになりがちな横移動を使うことで、縦パスを引き出したクヴァラツヘリアの動きは面白かった。なかなかチームとしてそこから先を作れている感は正直なかったけども。

 堅い展開となったゲームで先にネットを揺らしたのはカリアリ。セットプレーからオウンゴールを誘発したかに思えたが、オフサイドポジションのラパドゥーラが影響を与えたとみなされてゴールは取り消し。しかしながら、試合を互いの得点機会が少ない展開に持ち込んだ時点である程度カリアリのペースだった前半とまとめることができるだろう。

 後半もナポリはボール保持から外せるかどうかのトライ。しかしながら、なかなか糸口が見つからずクヴァラツヘリア頼みの展開が目立つようになる。それでも、彼のようにレーン移動を少しずつ使いながらなんとか打開を狙っていく。

 カリアリはルヴンボが左サイドの裏を取るなどロングボールからの前進を狙っていく。しかしながら、前半に比べても前進の機会は減少したイメージ。というわけで前半よりも積極的なプレスに出ていくが、これはむしろナポリの前進にスペースを与えていった印象。前半は生まれなかった中盤のスペースができていく。

 交代選手の縦に速い攻撃でさらに勢いに乗ったナポリは先制点をゲット。ラスパドーリのハイプレスからアウジェッロを捕まえてショートカウンターを発動すると、最後に仕留めたのはオシムヘン。エースの一撃でナポリがようやく均衡をやぶる。

 このまま試合は終わるかと思われたが最後の最後でカリアリは追いつく。ルヴンボのゴールはまさしくロングボール攻勢が間に合った形。後半追加タイムに追いついたカリアリが残留争いにおいて大きな勝ち点1を拾った。

ひとこと

 先制点でミッションコンプリートと思ったが、最後にナポリはバックラインの連携の怪しさが出てしまった。

試合結果

2024.2.25
セリエA
第26節
カリアリ 1-1 ナポリ
サルデーニャ・アレナ
【得点者】
CAG:90+6‘ ルヴンボ
NAP:66‘ オシムヘン
主審:ルカ・パイレット

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