優勢をスコアに落とし込んだフィオレンティーナ
先に攻め込んでいたのはフィオレンティーナ。セットプレーから勝負を仕掛けてチャンスを作っていく。チャンスメイクの主役となっているのは左サイドのソティル。彼にボールを集めるところからドリブルを仕掛ける形でラツィオを押し込んでいく。
もう一つ、形としたあったのはハーフスペースへの絞る動き。同サイドのボナベントゥーラを大外に置きつつ自分はインサイドに絞りながらロングボールを引き出す形。ラツィオのアンカー脇に入り込むようにボールを受ける形からも前進を狙うことができた。逆サイドもDF-MF間のハーフスペースで縦パスを引き出す形を確立しており、ラツィオはこのアンカー脇のスペースを埋めることができなかった。
多くのチャンスを作るフィオレンティーナ。だがクロスバーとGKに阻まれてしまい、なかなか先制点を得ることができない。
ラツィオは自陣からのショートパスで前進をしていきたいところではあるが、フィオレンティーナのプレスに苦戦。4-4-2のオーソドックスな形であり、3センターの中盤は数的優位ではあるのだが、フィオレンティーナのCHのスライドでなかなか空いている選手を作ることができない。
シュートにすらいけないラツィオだったが、前半追加タイムにワンチャンスから先制ゴール。前節と同じくカウンターから右に流れたゲンドゥージをポイントに折り返しをルイス・アルベルトが仕留める。薄い得点の可能性を前半の最後に決めて、リードでハーフタイムを迎える。
後半もフィオレンティーナが押し込むというベースは変わらず。左右のサイドをえぐり、ボックス内にクロスをガンガン入れていく。
実ったのは61分。左サイドに流れたペロッティからのクロスを逆サイドから詰めていたカヨーデが押し込んでついに追いつく。
勢いに乗るフィオレンティーナはラツィオのショートパスを咎める形でカウンターを発動。またしてもペロッティがカザーレに倒されてPKを獲得する。しかし、このPKはゴンザレスがポストに当ててしまい失敗。
ことなきを得たラツィオだが、流れに乗るフィオレンティーナの勢いを止めることはできず。自陣からボールを進めることができずにいると、ベルトランのミドルをボナベントゥーラに押し込まれてしまい、ついに逆転を許してしまう。
リードを奪われたラツィオだが、以降はボールを持ちながら勝負を仕掛ける。だが、フィオレンティーナの中盤の守備を突破することができず、まともなゴールチャンスが遠い状況に。交代で時間を使うフィオレンティーナにも手を焼かされ、反撃のきっかけを掴むことができないまま試合は終了。フィオレンティーナが逃げ切りを果たした。
ひとこと
終始押し込んだフィオレンティーナがきっちり優勢をスコアに反映した。
試合結果
2024.2.26
セリエA
第26節
フィオレンティーナ 2-1 ラツィオ
スタディオ・アルテミオ・フランキ
【得点者】
FIO:61′ カヨーデ, 69′ ボナベントゥーラ
LAZ:45+1‘ ルイス・アルベルト
主審:マルコ・グイタ