後半だけで2点のリードをひっくり返す
5-4-1のアルメリアに対してバックラインがゆったりとボールを持つ立ち上がりになるかと思われた。しかしながら、ナチョ→メンディのパスがあっさりとアリバスにカットされてしまい、ここからのカウンターから失点。マドリーとしては当然パスカットがまずいわけだが、奪われた後のチュアメニの体の向きや撃ち抜かれたケパなど課題がちらほら見られるものとなった。
アルメリアはこのシーンに代表されるように5-4-1を採用しながらもミドルゾーンを維持する意識が強いものだった。得点してもなおこの姿勢は継続。ラインを下げず、特に縦パスには強気のアプローチを続けていく。
マドリーは2CHと2CBでビルドアップ。ライン間にはあまり人を置かず、大外のフォローかあるいは前線に向かってのフリーランでギャップを作りに行った。
前半のマドリーは外循環から攻略をしにいくが、高めに設定されているアルメリアの最終ラインをどうしても破ることができずシュートのチャンスを得ることができない。
そうこうしている間にアルメリアは少ないチャンスから追加点をゲット。ゴンザレスのミドルで加点し、マドリー相手に2点のアドバンテージを得る。
後半のマドリーは保持からガンガン攻めていく。サイドを軸にラインを押し下げながら前半よりも敵陣に迫るシーンが増えていく。そうした中でマドリーはハンドからPKを獲得。これで1点差に迫る。
アルメリアはアリバスがネットを揺らすが、これはロピのファウルで取り消し。このシュート以降はアルメリアは前に出ていくのがかなり厳しくなった印象である。
するとマドリーは右サイドからのクロスからヴィニシウスがゴール。リプレイでチェックすると腕に当たったようにも見える際どい判定。後半の諸々の判定はいずれもマドリーに流れてしまった印象である。
マドリーはホセルを投入しエリア内のターゲットの枚数を増強。勝ち切るための体制を整えて終盤戦に臨む。マドリーのこの姿勢が実ったのは99分。ゴールを決めたのはカルバハル。2点のビハインドを後半にひっくり返すことに成功したマドリー。降格圏のアルメリア相手に苦戦するもなんとか勝ち切りジローナを追走する3ポイントを手にした。
ひとこと
アルメリア、少なくとも勝ち点1には値するパフォーマンスだったと思うのだけども。
試合結果
2024.1.21
ラ・リーガ
第21節
レアル・マドリー 3-2 アルメリア
エスタディオ・サンチャゴ・ベルナベウ
【得点者】
RMA:57‘(PK) ベリンガム, 70‘ ヴィニシウス, 90+9′ カルバハル
ALM:1‘ ラマザニ, 43‘ ゴンザレス
主審:エルナンデス・マエソ