機会よりも威力のサイド攻撃でサヴィーニョが別格の働き
リーガのU -NEXTは視聴期限が3ヶ月。というわけでジローナのウォッチングは2024年の頭からスタートである。
互いに保持は3-2-5。保持の機会にそこまで差はなく勝負を分けるのはクオリティ!という形の前半だった。立ち上がりに光ったのはセビージャの守備。SBから前線に顔を出すミゲルをナバスがマンツーでついていく形で潰しに行く。中盤に対してもプレスアップを積極的に行いながらジローナの保持を突っついていく。
先に3-2-5の保持から結果を出したのはアウェイのセビージャ。左サイドのスソとペドロサのコンビネーションから深さをとり、折り返しをロメロが仕留めて先行する。
しかしながら、破壊力で上回ったのはホームのジローナだろう。特に左サイドの破壊力はセビージャを圧倒。サヴィーニョの緩急のついた崩しと突撃するミゲルのコンボはかなり受けに回るとしんどい。深い位置をとったサヴィーニョからの折り返しであっという間にジローナは同点に追いつく。
さらにサヴィーニョは止まらず。左サイドから2枚を一気にぶち抜くことで、左サイドから1枚ずつセビージャのDFをずらしながら外し、一気にゴールを陥れる。
どちらもゴールを決めたドフビクは直後にロングボールから一気に独力でゴールまで持ち込むことでハットトリックを達成する。2失点目共々対応したセルヒオ・ラモスの何もできなさ加減にはどこか寂しさを覚えることとなった。
機会は平等だが、威力はジローナが優勢。ドフビクのハットトリックで2点のリードを手にハーフタイムを迎える。
後半も流れは同じ。セビージャが攻めあぐねる流れの中でジローナの左サイドが攻撃を尖らせることでさらに追加点をゲット。勢いが止まらないサヴィーニョの突破からツィガンコフがゴールを仕留める。
なんとか左サイドをつっつくことで攻撃を成立させたいセビージャだが、後半45分をかけても流れは全く変わらず。サヴィーニョ、ドフビクといった主力組を下げてなお、左サイドをバレリーが制圧することでジローナが主導権を握る。
試合終了間際に左サイドの突破から5点目を決めたジローナ。サイド攻撃の威力で左サイドを制圧したジローナがセビージャを吹き飛ばして大勝を決めた。
ひとこと
サヴィーニョ、本領発揮という大暴れぶりだった。
試合結果
2024.1.21
ラ・リーガ
第21節
ジローナ 5-1 セビージャ
エスタディオ・モンティリビ
【得点者】
GIR:13′ 15′ 19′ ドフビク, 56′ ツィガンコフ, 89’ ストゥアーニ
SEV:10′ ロメロ
主審:ゴンサレス・フェルタス