展開は流れず妥当なスコアレスドロー
ボールを持つスタートとなったのはラージョ。だんだんお馴染みになってきたソシエダの5-3-2に対して、バックラインが横パスを使いながら前進を狙っていく。
ボールを持つこと自体は許しても、中盤は噛み合わせる形で厳しいマークをしていたソシエダ。時折IHが前にスライドをする形になることもあるが、そうしたときは後方もそのスライドに順応し列を上げていく。しかしながら、ラージョの中盤を止める際にクリーンにボールを奪うことができず。ファウルを犯してしまい、ラージョからボールを取り上げることができなかった。
ソシエダは奪ったら縦に早くつける形で進撃。前線にとっとと当てるか、落としを受けた中盤が縦にドリブルをする形でボールを前に進めていく。20分過ぎ以降はボールを持つ機会もあったが、どちらかといえばファストブレイクの方が効いていた。
ボールを持つラージョはU字のポゼッションになることが多く苦戦。押し込む際には左サイドに中央の選手を流しながらパスコースを多く作り、大外からサイドの裏やマイナス方向のパスから裏を狙うなど攻略の方策を除いていくイメージを持っていた。
しかしながら、どちらのチームも攻撃の決め手と言える形を作ることはできず。試合はスコアレスでハーフタイムを迎える。
後半の立ち上がりにボールを持ったのはラージョ。前半と同じく人数をかけた左サイドからクロスを上げて攻撃を完結させる形を狙っていく。
ただ、ラージョは非保持に回るとどうしてもボールを奪い返すことができない。ソシエダもボールを持ちながら、バックラインでの横のパス交換を増やしていたため、前半ほどラージョが一方的にボールを持つことはなかった。
むしろ、時間経過とともにボール保持はソシエダに流れていったと言っていいだろう。2トップが右サイドの裏に流れるなど、ラージョのバックラインの背後を使う形で一気にサイドからの押し下げを狙っていく。数回はこの形からクロスを入れることができてはいたが、ラージョは5バックにしてこの動きを封じることで再び雰囲気は膠着した。
どちらのチームもクリティカルなチャンスができなかったのは後半も同じ。接触による負傷が目立ったこともあり、後半も展開は流れず、試合はスコアレスドローで幕を閉じた。
ひとこと
ソシエダはなかなかブレイクスルーを見つけられないなという感じ。高い位置からのプレスに出ていけなくなっているからこその5バックなのだろうか。
試合結果
2024.1.27
ラ・リーガ
第22節
レアル・ソシエダ 0-0 ラージョ
レアレ・アレーナ
主審:エルナンデス・エルナンデス
