2つの決定的な働きをしたヴィトール
2週間前にスーペルコパの準決勝で激突した両チームがバルセロナで再戦。バルセロナとしては週末の5失点での大敗をなんとか払拭したい一戦となる。
バルセロナは3-2-5でのボール保持からスタート。スーペルコパと同じく一方的にボールを持ち続ける流れから試合のリズムを作っていく。オサスナのスタンスもスーペルコパと同じ。5-3-2で中央のブロックを強固にし、バルセロナの中盤を制圧しながら、隙あらばラインを上げて勝負しにいく。
というわけでバルセロナはスポットでオサスナの強気のプレスを受けることになるのだが、そこまで困っていない。ちなみにこれもスーペルコパと同じ流れである。むしろ、最終ラインの抜け出しからオサスナの背後を強襲する形をフェラン・トーレスに代わって緊急登板となったフェルミン・ロペスが行うことで、高く出てきたオサスナをひっくり返す動きも出てきたくらいである。
オサスナは保持に回ると構造上空きやすいWBからボールを前に進めていくことはできる。だが、ボールを奪い返せないという試合の構図において、バルセロナ以上に効果的に敵陣に攻めることはできない。前半はバルセロナ優勢のままでハーフタイムを迎える。
後半もバルセロナ優勢の構図は変わらない。前半以上に強気のプレスに出てきたオサスナだが、バルセロナはギュンドアンとフレンキーを軸としたボール回しが圧巻。特にギュンドアンはピッチのあらゆるところに顔を出してはオサスナのプレスを無効化。前線に飛び出すことでフィニッシュまで絡むなどまさに八面六臂の活躍を見せて、バルセロナの攻撃を牽引していた。
そして決め手になったのは交代で入ったヴィトール。こちらも後半は一層攻撃における存在感が際立っていたカンセロからのアウトにかけたクロスをすらして先制ゴールをゲット。直後には背後の抜け出しの駆け引きからウナイ・ガルシアを退場に追い込むなど、2つの点でバルセロナに決定的な働きをもたらした。
このゴールで優位に立ったバルセロナはその後も試合をコントロール。最終盤にはセットプレーで攻め込まれるなど少し危ない場面もあったが、なんとか逃げ切ることに成功。5失点を払拭するクリーンシートで3ポイントを積み上げた。
ひとこと
ギュンドアン、めっちゃサッカー上手い。
試合結果
2024.1.30
ラ・リーガ
第20節
バルセロナ 1-0 オサスナ
エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス
【得点者】
BAR:63′ ヴィトール
主審:フィゲロア・バスケス