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「Catch up League 1」~2024.1.28 リーグアン 第19節 パリ・サンジェルマン×ブレスト ハイライト

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非保持の振る舞いの中途半端さが引き分けを招く

 立ち上がりから一方的にボールを持つのはパリ・サンジェルマン。バックラインからゆったりとボールを動かしつつ、中盤が後手になりやすかった相手の右サイドから侵入を試みる。存在感を放っていたのはバルコラ。彼の進撃からパリはボールを敵陣に運んでいく。

 サイドから相手を動かして、ムバッペにボールを預けるという構図で進む試合。スピードアップしてもバックラインからやり直す余裕があるのはさすが。ダニーロを起点に引き付けてズレを作っていく形から前線にボールを送る。

 時間を前に送っていく意識を後ろの選手が持っているのは個人的には好感。スピードがある前線の選手たちにボールを預けてとりあえず前!というのはやりたくなってしまう気もするが、そこを我慢して少なくとも1on1の状況で渡せるようにする振る舞いにはとても好感が持てる。

 パリの前進が機能したせいで必然的に押し込まれる機会が多くなってしまったブレスト。特にダニーロに動かされてしまい、穴を開けられるケースが多いのはつらかった。もっとも、ボール保持に回ればパリの前線のネガトラは強烈なものではないので、スムーズに運ぶ機会を確保できる。敵陣に運ぶこと自体はそこまで難しいものではないし、右サイドからのクロスはアタッキングサード攻略のプランとしてもそこまで悪くないものではないように感じた。

 しかし、先制したのは機会に勝るパリ。左サイドのバルコラから列移動したアセンシオに向かったクロスでゴール。前半のうちにリードを奪う。

 さらに前半追加タイムには追加点をゲット。前に時間を送る意識で攻撃を加速させると仕上げを担ったのはコロムアニ。前半の良さを生かしたゴールでパリがリードを広げたところでハーフタイムを迎える。

 後半、ブレストはマンツー色を強めにするプレスで反撃に打って出る。パリのバックスのプレスの耐性は問題なく、出てきてくれる分にはスペースができてくれて助かりますというスタンスだった。

 しかしながら、非保持に回ると怪しさが出てくるパリ。攻め終わった後に即時奪回に向かうのか、それともリトリートをするのかの判断が中途半端。不用意に中盤にスペースがある状態で攻撃を受けてしまうことが多く、ブレストに自陣からのつなぎから1点を返されてしまうことに。

 さらにブレストは匂いのしないところからラーゲが決めて一気に追いつく。左サイドのクロスに対しての見事なオフザボールで後半だけで2点のビハインドを帳消しにして見せた。

 追いつかれたパリはバルコラとデンべレを軸に総攻撃を仕掛けるが、再びリードを奪うことはできず。2点のビハインドからカムバックしたブレストがパルク・デ・フランスでの勝ち点奪取に成功した。

ひとこと

 保持とカウンター局面以外の脆さが少しパリの気になる部分。

試合結果

2024.1.28
リーグ・アン
第19節
パリ・サンジェルマン 2-2 ブレスト
パルク・デ・フランス
【得点者】
PSG:38‘ アセンシオ, 45’ コロ・ミュアニ
BRE:55‘ ダニーロ(OG), 80’ ラーゲ
主審:クレマン・トゥルパン

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