あわやドルトムント撃破まで迫ったハイデンハイム
史上初のブンデスリーガ挑戦となったハイデンハイムだが、ここまで中位をキープするなど大健闘。今節はホームにドルトムントを迎えての一戦である。
ミドルゾーンで構えるハイデンハイムはドルトムントにある程度ボールを持たせる形でのスタート。ドルトムントはCB2枚とRSBのムニエの3人からビルドアップしていく。マートセンはインサイドに絞る形でアンカーのエズジャンをサポートする。
狙いとしてはコンパクトなハイデンハイムのバックラインの背後を狙っていく。だが、ハイデンハイムはバックラインの駆け引きに対してもなかなか後手を踏まない。そのため、ドルトムントは前進ができずに苦戦。マレンが抜け出すシーンなどもあったが、これはオフサイドでゴールは認められなかった。
一方のハイデンハイムはボールを奪ったら縦に素早くつけてスマートに前進していく形を徹底。非保持の振る舞いに関してはかなり手応えがあるのか、時間の経過につれてプレッシャーを強めることでドルトムントのボールホルダーに余裕を与えないようにしていく。この形でハイデンハイムはソリッドなプレスを45分展開して、ドルトムントに明確なチャンスを与えないままハーフタイムを迎える。
後半もドルトムントは同じ流れ。ハイデンハイムのコンパクトなブロックに対して、ドルトムントがボール保持から解決策を探るような展開になっていく。
左サイドからの関係性からチャンスを作っていきたいドルトムント。マートセン、バイノー=ギッテンスを軸に複数人が絡むポジション交換から攻撃を仕掛けていく。
SBに関しては左サイドはベンセバイニ、右サイドにはヴォルフが入ることで攻撃性能をアップ。サイドの深い位置まで入り込む裏抜けや逆サイドからの攻撃にボックス内に飛び込む動きから少しずつチャンスを作っていく。
だが、ハイデンハイムの中央のブロックは非常に強固。後半もソリッドな4-4-2をキープ。高い位置まで出ていくフェーズとブロック守備で締めるところを使い分けながらドルトムントにチャンスらしいチャンスを許さない。
それだけでなく後半ATにはワンチャンスからゴールネットをあわや揺らすかという大決定機も。ドルトムント撃破まであと一歩まで迫った。
だが、このシーンではゴールは生まれず試合はそのまま終了。スコアレスドローのまま勝ち点1を分け合う結果となった。
ひとこと
ハイデンハイムのソリッドさが際立った試合だった。
試合結果
2024.2.2
ブンデスリーガ
第20節
ハイデンハイム 0-0 ドルトムント
フォイト・アレーナ
主審:バスティアン・ダンケルト