首位攻防戦に向けて視界良好の快勝
試合は左サイドに入ったムシアラがインサイドにドリブルでヌルッと侵入するところからのスタート。あまり相性がいいイメージのないグラードバッハ戦だが、バイエルンはこのシーンを皮切りに一方的な保持から押し込んでいく立ち上がりを見せる。
バイエルンの基本形はパス交換からの侵入。特にサイドの攻撃における3人目の選手が追い越しながらボックス内への侵入していく形をかなり積極的に見せていた。この形からグラードバッハのボックス内にスペースを作って、チャンスを迎えたバイエルン。しかしながら、迎えたチャンスをケインやサネが決め切ることができない。
中盤を抑える形のミドルプレスを志向するグラードバッハだが、サイドからの押し下げに対して一方的に屈する苦しい展開に。なんとかバイエルンの攻撃を防いでも即時奪回を前にテンポを整えられず、なかなか自分たちの時間を作ることができない。
そんな流れの中ながら先制したのはグラードバッハ。高い位置に出ていったエルヴェディのボール奪取からカウンターに移行すると、そのままワンチャンスをものにして先制する。
そのまま前半をクローズしたかったグラードバッハだが、バイエルンは前半終了間際に追いつくことに成功。やはりキーとなったのは3人目のフリーラン。3人目となり進入したパヴロヴィッチが右サイドの角度のないところから仕留めて2試合連続のゴールを決める。
後半も構図は同じ。バイエルンがグラードバッハを押し込みながら一方的に攻め立てる形を作っていく。後半に目立ったのはムシアラの個人の強引な突破。サイドに浮遊するミュラーとの列交換をアクセントにボックス内に進入していく。
押し込む状態を作り続けたバイエルンはしたたかに勝ち越し。グラードバッハが処理しきれなかったボールをケインがゴールに捩じ込み70分に勝ち越す。
以降もグラードバッハに反撃の隙を与えなかったバイエルン。セットプレーから終了間際にデ・リフトがセットプレーからネットを揺らして試合を決める。
ホームでの完勝で連勝をキープしたバイエルン。次節はいよいよレバークーゼンとのシーズンを占う大一番を狙う。
ひとこと
状態が上がってきたことが伺えるバイエルン。次節は素直に楽しみである。
試合結果
2024.2.3
ブンデスリーガ
第20節
バイエルン 3-1 ボルシア・メンヘングラードバッハ
アリアンツ・アレナ
【得点者】
BAY:45‘ パヴロヴィッチ, 70′ ケイン, 86′ デ・リフト
BMG:35’ エルヴェディ
主審:トビアス・スチュイラー