課題にようやく光が見えたライプツィヒ
3連敗中とウインターブレイク明けから調子が上がらないライプツィヒ。前節はシュツットガルトに5失点での大敗を喫している。今節は累積警告のシマカンに加えて、ルケバをベンチに入れるなど守備陣を少し入れ替えてウニオン・ベルリンとの一戦に臨む。
ボールを一方的に持つのはライプツィヒ。ウニオン・ベルリンの5-3-2を前にボール保持から攻略策を探っていく。5-3-2と言ってもウニオン・ベルリンの守備のスタンスは人を捕まえるプレスの意識が強い。そのため、ライプツィヒはCBとCHが自陣側に対面の相手を引き寄せながら相手の守備の陣形を広げていく。
その恩恵を受けるのはSH。絞りながらライン間でプレーすることの多いライプツィヒのSHがウニオン・ベルリンの3CHの脇を取るところから前進していく。シャビ・シモンズ、ダニ・オルモから一気に加速するライプツィヒの攻撃。アタッキングサードへの侵入はスペースがある状態で、スピードに乗って行われることが多かった。
押し込むライプツィヒはセットプレーから先制。ファーで競り勝って溢れたボールをオペンダが豪快に押し込んで先行する。
基本的にはペースを握っていたライプツィヒだが、30分を過ぎたところで主導権はややフラットに。縦にカウンターを仕掛けるウニオン・ベルリンが少しずつゴール前に迫る機会が増える。ボックス内に枚数を用意することはできていたウニオン・ベルリンだったが、クロスの精度がもう一つ合わず、前半終了前に追いつくことは叶わなかった。
後半頭から少しずつボールを持つ時間を増やしていくライプツィヒ。早々にセットプレーから追加点をゲット。ニアで合わせたシェシュコが2点目を奪う。
後半はシェシュコの存在感が一層際立っていた。前半は決定的なシュートを止められてしまっていたが、後半はシュートできっちりネットを揺らしたり、左右に動きながらボールを収めたりなど攻撃の起点としても機能していた。
ここ数試合課題になっていた守備もオルバンが軸になって、ウニオン・ベルリンの速攻をシャットアウト。カウンターや4-4-2のライン間を繋がれてゴール前まで行かれることはあったが、ボックス内で体を投げ出すことでシュートを防いでいた。
すると、ウニオン・ベルリンはトリメルが一発退場。これで反撃の機運はトーンダウン。試合は落ち着きライプツィヒ主導で時計の針が進みそのまま終了する。
課題となっていた守備を中心にようやく好パフォーマンスを見せたライプツィヒ。連敗ストップと久々のクリーンシートでようやく快勝を手にした。
ひとこと
逆転でのCL出場権とマドリーへの挑戦に向けてようやくコンディションが上がったのは朗報である。
試合結果
2024.2.4
ブンデスリーガ
第20節
ライプツィヒ 2-0 ウニオン・ベルリン
レッドブル・アレナ
【得点者】
RBL:11′ オペンダ, 48′ シェシュコ
主審:マルコ・フリッツ