アップテンポ継続の判断が裏目に
前節ようやく悪い連敗の流れを断ち切ることに成功したライプツィヒ。CL出場権争いに踏みとどまるためにもアウクスブルクとのアウェイゲームで連勝を狙う。
試合はライプツィヒのボール保持に対して、アウクスブルクが中盤ダイヤモンドの4-4-2でプレッシングからリズムを作っていく形。ライプツィヒは2-2ビルドのうち、シュラーガーが左にフローすることでアウクスブルクのIHのイェンセンから距離を取ってボールを動かしていく。
しかしながら、積極策のアウクスブルクはこのシュラーガーにも徐々にアプローチに行くように。この流れから試合は落ち着かない序盤戦となった。
そうした状況で意外にもボールを持って試合をコントロールしようとしたのはアウクスブルク。シンプルなロングボールからライプツィヒの守備陣を破壊しにかかる。
ライプツィヒの守備陣はよく踏ん張った印象だ。特に20分過ぎからライプツィヒがボールを持つようになってからのアウクスブルクのカウンターは非常に強力。ロングボールからバルガスが2列目を抜け出してチャンスを迎える形を作り出すが、それ以外の場面ではオルバンとクロスターマンを軸に、なんとかアウクスブルクのロングボールに対抗していた。
保持のライプツィヒ、カウンターのアウクスブルクとはっきりしていた両チームのスタンス。先制したのはアウクスブルクだった。2トップの奥行きだけでなく、右の大外を駆け上がるムバブからのオーバーラップでアウクスブルクは押し込むと、その一連の流れから先制点をゲット。幅を使って攻撃に厚みができた時間帯に先制点を奪い取る。
しかしながら、ライプツィヒもすぐに反撃。こちらはラウムのアーリークロスをオペンダがマークを外したヘディングでゴールに叩き込んで見せる。
後半も先制点以降のアップテンポな流れは継続。先にゴールを決めたのはライプツィヒ。右の大外を駆け上がるオルモまでボールが到達すると、ここからのクロスをシェシュコ。1点目とは完全に左右対称な構図のクロスでリードを奪う。
ライプツィヒはゴール以降もアップテンポな戦いを維持するスタンス。スペースがある状態ではシャビ・シモンズのフィーリングがよさそうだったので、このままイケイケで!という選択をしたのだろう。
しかし、結果的にはこの選択は仇に。アウクスブルクはこの止まらないアップテンポな流れに乗っかり、同点ゴールをゲット。左のハーフスペースから裏に抜けたデミロヴィッチがゴールを決める。
試合を落ち着かせない選択が裏目になったライプツィヒ。試合を決める追加点を奪うことも、リードを守り切って凌ぐこともできず、連勝はお預けとなった。
ひとこと
アップテンポ志向の攻撃だとマドリー戦はちょっと怖い感じはするが。2トップの調子がよさそうなのは救い。
試合結果
2024.2.10
ブンデスリーガ
第21節
アウクスブルク 2-2 ライプツィヒ
AUGアレーナ
【得点者】
AUG:35‘ ティーツ, 60‘ デミロヴィッチ
RBL:39’ オペンダ, 52’ シェシュコ
主審:ベンジャミン・ブラント