カルトヒーローが上位進出の望みをつなぐ
前節、ウェストハムを下して5強追走のポールポジションに立つことができたユナイテッド。ビラ・パークでの一戦は5強下ろしのターゲットとしてチェイスしやすいアストンビラを相手に迎えての試合となる。
序盤、ボール回しに手応えがあったのはアストンビラの方だろう。思い切ったモレノのオーバーラップから左の大外を押し上げながら前進。ここからのクロス、もしくはハーフスペース裏のパスからアストンビラは攻撃を仕上げにかかる。
ユナイテッドはこの攻撃を受けると素早くリスタート。高い位置に出ていく前線に直線的にロングボールを当てていく。徐々にこのカウンターに手応えを感じていたユナイテッド。セットプレーからホイルンドが仕留めて先行する。
以降もこの流れは大きくは変わらず。アストンビラは左の大外のモレノを起点に攻め続けることができていたし、ユナイテッドはそのお返しとしてポジトラでの勝負にフォーカス。互いに相手のバックラインに対してはボールを持たせつつ、アストンビラのモレノのオーバーラップからは一気にそれぞれが攻め手を見つけるという流れが延々とつづく。
比較的チャンスの多い展開ながらもチャンスは生まれず。試合はセットプレーからのユナイテッドの先制点のみでハーフタイムを迎える。
後半も試合の大まかな流れは同じ。左サイドを軸に押し下げるスタートとなったアストンビラはいきなりオナナを脅かすチャンスを迎える。ごちゃっとしたところから中盤でマイボールを持つと、一気に縦パス一本で大きく前に進めるところがアストンビラのいい部分である。
一方のユナイテッドもガルナチョを中心に反撃。両チームともラッシュからボックス内に侵入しつつ、決め手を欠いては試合を動かすことができない展開が続くこととなる。
すると67分についにアストンビラは同点。セットプレーからの流れでこぼれ球をルイスが押し込んで追いつく。
以降もビラが押し込むフェーズが続く。なかなか状況を打開できないユナイテッドは切り札と言っていいマクトミネイを投入して勝負をかける。
すると、注文通りにゴールを奪ってみせたマクトミネイ。またしても終盤にゴールを決めてチームを勝利に導く。
ビラ・パークの一戦はユナイテッドに軍配。後半は右サイドの攻撃を軸にシュートを作り続けたビラを撃破し、上位との勝ち点を縮めた。
ひとこと
カルトヒーロー・マクトミネイ、最高。
試合結果
2024.2.11
プレミアリーグ 第24節
アストンビラ 1-2 マンチェスター・ユナイテッド
ビラ・パーク
【得点者】
AVL:67′ ルイス
Man Utd:17′ ホイルンド, 86′ マクトミネイ
主審:ロベルト・ジョーンズ