シャープさで圧倒したフォレストがウェストハムに完勝
降格圏が後ろに迫っているフォレスト。代表活動も一段落し、なんとかスカッドも整ってきたここから反撃に出ていきたいところである。
立ち上がりは高い位置からのプレスの掛け合いからスタート。縦に速い展開から激しいデュエルが見られる序盤戦となった。復帰戦となったアントニオはタイトなマークに苦戦。ブランクがある状態でいきなり起点として頼るのは厳しかった感がある。
10分経つと試合が落ち着く形に。バックラインは余裕を持ってボールを持つことができる。ただし、中盤センターラインでのマークは依然としてタイト。よってサイドからボールをいかに運べるかという勝負となる。
ウェストハムはクドゥスがその役を担うのだが、対面のネコ・ウィリアムスとフェリペが奮闘。加速から勝負を仕掛けるフェーズを許さず。攻める頻度はフォレストよりも多いのだが、ウェストハムはなかなかクリティカルにゴールに迫ることができない。
一方のフォレストは両サイドから深く抉ることができることがしばしば。左はハドソン=オドイ、右はエランガを追い越すネコ・ウィリアムスが存在感を示す。
そして、前半のラストプレーでフォレストは先制。中央でボールを収めながら反転したアウォニイが先制ゴールをゲット。ハーフタイムを前にリードを奪ってみせた。
後半、追いかけるウェストハムが一方的にボールを持つ展開。しかしながら、トップにアウォニイを残して他の箇所を人に当てはめる形になったフォレストに対して、ボールを動かしても隙を作ることができないままただただボールを回す展開が続く。
むしろ。奪ったら縦に早く進んでいくフェーズに専念していたフォレストの方が攻撃は有望。前線のアタッカーのフィーリングはよく、少ない機会で前進を狙うことができていた。
ウェストハムは試行錯誤を続けるが、70分にフィリップスが退場。フラストレーション優勢で感情のままにプレーした結果の警告2枚はなかなかにやるせ無いものがある。
10人になったウェストハムに対して、フォレストはオープンな状況をそのままに敵陣に攻める頻度がアップ。ボールを奪う位置もどんどん高くなり、攻め込む頻度と精度が高まっていく。
圧倒的優勢になったフォレストが試合を決めたのが後半追加タイム。右サイドのネコ・ウィリアムズがデュエルを制すると、ゴールを決めたのはハドソン=オドイ。好調なパフォーマンスをみせた2人が最後を締めてフォレストが貴重な勝ち点3を手にした。
ひとこと
ウェストハムはいかにもうまくいっていないチームのループに入ってしまった。
試合結果
2024.2.17
プレミアリーグ 第25節
ノッティンガム・フォレスト 2-0 ウェストハム
ザ・シティ・グラウンド
【得点者】
NFO:45+5′ アウォニイ, 90+4′ ハドソン=オドイ
主審:トーマス・ブラモール