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「Catch up Premier League」~2024.5.2 プレミアリーグ 第26節 チェルシー×トッテナム ハイライト

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セットプレーからの二発で因縁のダービーを制する

 互いの目標達成のために負けることは許されないロンドン・ダービー。調子の上がらないトッテナムは高い位置からのプレッシングに出ていく形でスタート。チェルシーのバックラインに縦に速いボールを蹴らせてハイラインからボールを回収する。危うい場面もなくはなかったが、ストッパーになったのはファン・デ・フェン。ギリギリのところでの体を張ってのクリアでピンチを回避する。

 チェルシーの保持はプレスに対して無理につなぐよりもこのようにトランジッションを意識する方がうまくいく。ロングボールもそうだが、ポジトラで瞬間的にフリーになるカイセドからの前進などは有効な手段だった。

 一方のチェルシーはローブロックで構えてのスタート。先に述べた通り、カウンターには十分手応えがあった状態なので、ローブロックは望むところ。片側サイドに押し込むようにプレスをかけているが、トッテナムはこれをひっくり返す形で横断を成功させたりもしており、展開としては五分五分である。

 ただ、チェルシーはプレスから色気を見せすぎてしまうと、逃げられてしまうことがしばしば。そういう意味では我慢をする方が好転するというチェルシーからすると難しい展開になっていた。

 そうした中で先制したのはチェルシー。セットプレーからのチャロバーのゴールで先行する。

 反撃に出たいトッテナムだが、アタッキングサードでの加速のフェーズは稀。ポロの抜け出しからサールの決定機などのトッテナムらしい揺さぶりからのチャンスはかなり限られていた。押し込んだフェーズにおいての仕掛けはチェルシーは安定。左右のWGからハーフスペースを狙うことでチャンスを作っていく。

 後半もチェルシーは安全第一のカウンターベース。押し込まれたフェーズを受け入れていく。サイドの裏に流れての折り返しにフォーカスするトッテナムだが、時折見せるチェルシーのCB陣の不思議な対応を除けば特に問題なく時間を過ごしていた。

 チェルシーはジャクソン、マドゥエケ、パルマーの右サイドを定点として攻撃のパターンを構築。敵陣での攻撃を安定させたチェルシーはセットプレーから追加点をゲット。パルマーの枠を捉えたFKからこぼれ球をジャクソンが押し込んでさらにリードを広げる。

 最後はトッテナムにボールを渡して自陣でサンドバックを受け入れたチェルシー。人垣、人垣、人垣を作ったチェルシーは最後までトッテナムにゴールを割ることを許さず。因縁のロンドンダービーはホームのチェルシーは勝利を挙げて幕を閉じた。

ひとこと

 CBコンビはたまに不安な時があるが、局面を見るとチェルシーは高クオリティだなと感じさせる内容だった。

試合結果

2024.5.2
プレミアリーグ 第26節
チェルシー 2-0 トッテナム
スタンフォード・ブリッジ
【得点者】
CHE:24′ チャロバー, 72′ ジャクソン
主審:ロベルト・ジョーンズ

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