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「Catch up Serie A」~2024.1.18 スーペルコッパ・イタリアーナ 準決勝 ナポリ×フィオレンティーナ ハイライト

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負傷交代で登場した伏兵が試合の決め手

 サウジアラビアで行われるスーペルコッパ・イタリアーナ。準決勝1試合目のカードはナポリとフィオレンティーナの激突である。

 ナポリは珍しく3バックでのスタート。しかしながらベタ引きというわけではなく、2列目がホルダーにパスコースを制限しながら寄せるなど、プレスの意識は十分な立ち上がりとなった。フィオレンティーナはこの2列目のプレスの意識を利用しながら、相手を引き寄せつつDF-MFの間にパスを差し込んでいく。右サイドではイコネとカヨデが縦への推進力を生かしながら空いた大外レーンを爆走するシーンもあった。

 ナポリの保持に対してはフィオレンティーナは積極策。4バックに変形しつつ、SBが自陣側に立っているイメージなのだが、SHとSBが高い位置までスライドし、ナポリをサイドの高い位置から追い込んでいく。

 ただ、フィオレンティーナ側から見て左サイド側はこのサイドのスライドが甘く、SH-SBの間のスペースにナポリの選手が降りるアクションを咎めることができない。こちらのサイドで縦に進むことができればポリターノが進撃することができるナポリだった。

 20分手前にはナポリが直線的なカウンターからもチャンスを作るように。前線はもちろん、カユステの抜け出しなど中盤も直線的な選択肢からフィオレンティーナのゴールを狙っていく形を作る。この直線的なカウンターからナポリは先制。抜け出したシメオネはゴールから遠ざかる動きになったが、ファーに腰を回すシュートで強引に沈めて見せた。

 先制されたことでフィオレンティーナがボールを持つ展開に移行。なかなか攻めあぐねる展開が続いていたが、右のイコネが1on1で対面のマリオ・ルイを出し抜いてPKを獲得。

 しかし、自ら蹴ったこのPKは大きく枠外。フィオレンティーナが絶好の同点のチャンスを手放したところで試合はハーフタイムを迎える。

 後半もフィオレンティーナがボールを持つ立ち上がり。ナポリは右サイドを軸に攻撃。速い攻撃だけにこだわるわけではなく、余裕をもったゆったりとした前進も。クヴァラツヘリアがこちらのサイドに流れるシーンも時折見られた。基本的にはどちらのチームも後ろに重たく、ゆったりと試合を進めるチャンスの少ない展開になった。

 それではまずいのは追いかけるフィオレンティーナ。選手交代から積極的に活性化を図る。交代で入ったエンゾラが左サイドに出張するなど、サイドの深さをとる攻撃などでナポリのインサイドをこじ開けにかかる。

 ナポリはここから負傷者が連鎖。カユステ、マッツォッキと次々と負傷で交代枠を消費する。

 だが、負傷交代で入ったゼルビンがナポリにとって決定的な働きをすることに。ファーサイドからのクロスに飛び込んで2点目を決めると、カウンターからの独走であっという間に3点目もゲット。

 負傷交代からの伏兵がダメ押しゴールを決めたナポリ。フィオレンティーナを下して決勝に駒を進めた。

ひとこと

 ゼルビン、ジョーカーとして120点。インパクトも含めて見応えがあるパフォーマンスだった。

試合結果

2024.1.18
スーペルコッパ・イタリアーナ
準決勝
ナポリ 3-0 フィオレンティーナ
キング・サウード大学スタジアム
【得点者】
NAP:22′ シメオネ, 84′ 86′ ゼルビン
主審:フェデリコ・レ・ペンナ

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