2試合連続の後半追加タイムの勝ち越し弾で連勝
勝てばリーグ戦は3月以来の連勝。ホームで湘南を撃破した直後に迎えるのは非常に苦しんでいる札幌。柏としてはなんとか勝ち点をもぎ取りたいところである。
立ち上がりは両チームのスタンスの違いが見えた展開。前からしつこくマンツーで追いかけ回していく札幌に対して、柏はバックラインにボールを持たせてOKというスタンス。よって、札幌のバックラインは比較的余裕を持ってボールを動かせるように。ワイドにボールをつけての先制点を狙っていく。
一方の柏は縦に速い攻撃で勢いをつける。ライン間に入り込む細谷やサヴィオからのスピードアップで敵陣に侵入し、一気にゴールまで迫っていく。
先制点を取ったのは柏。セットプレーから戸嶋がゴールをゲット。札幌はボックス内で3回フリーで柏の選手にプレーを許してしまっており。その時点で何が起きても仕方がないという感じだろう。
失点以降は保持の時間を増やしたのはリードを許している札幌。しかしながら、対角パスの精度が上がらず、攻撃の機会はあまり増えてこず。押し込んでからの攻め手に困る前半の45分という流れとなった。
札幌は後半早々に押し込んだフェーズの解決策の提示に成功。左サイドからの崩しを見せて、駒井がネットをゆらす。広くピッチを使いながら、大外で勝負というこの日の札幌の基本的なプランは後半早々に実った。
柏はカウンターをベースに反撃に打って出たいところだが、サイドが押し下げられるデメリットに苦しめられている感じ。大外のカバーに駆り出されるSHやハーフスペースを埋める役割を行う戸嶋など後ろ重心の仕事が増えている分、なかなか前に出ていくきっかけを掴むことができなかった。
押し込んで順調に勝負を仕掛けていく札幌は左大外を務めていた青木の負傷というアクシデントに見舞われる。札幌は左の大外を菅にして再構築を行っていくが、少し破壊力は落ちてしまった印象だった。
終盤戦は試合が開けてオープンなカウンターの応酬に。どちらに得点が入ってもおかしくない状況で決勝点を手にしたのは柏。左の大外で空中戦のミスマッチを活かしたジエゴのゴールで再びリードを奪う。
柏はこれで2試合連続の後半ATの勝ち越しゴール。終盤での強さを見せての連勝に成功した。
ひとこと
柏からすると押し込まれた時間をなんとか耐えきれたのは大きかった。
試合結果
2024.5.19
J1リーグ
第15節
柏レイソル 2-1 北海道コンサドーレ札幌
三協フロンテア柏スタジアム
【得点者】
柏:20‘ 戸嶋祥郎, 90+1′ ジエゴ
札幌:47′ 駒井善成
主審:山本雄大