10人の東京Vが無敗が続くC大阪に食い下がる
7試合負けなしとリーグ戦では好調を維持するC大阪。連勝のままここからカップ戦も含めて関東甲信越遠征の3連戦に臨む。
立ち上がりは互いに蹴り合うスタート。奪ったら縦に早くという一連のテンポ感から一気にゴールに迫っていく流れだった。
時間の経過とともにボールを持つのはC大阪。少しずつ5-4-1のブロックを攻略するフェーズに移る。しかしながら、押し込む部分はC大阪が担保したとはいえ、試合の主導権は東京Vにあったと言えるだろう。
山田楓喜、山見のシャドーコンビは特に馬力の面でC大阪と渡り合うことができていた。特に山見はスペースへアタックするスピードが生きる流れに。普段プレーすることが多い終盤戦に近い撃ち合う展開になったのは山見にとっては試合に入る手助けになったかもしれない。
前の3人の素早いアタックを生かしたカウンターから主導権を握る東京V。しかしながら、順調な彼らに落とし穴が。流れでハイプレスに出ていった東京Vは山田楓喜のタックルが一発退場に。これで10人での戦いを余儀なくされる。
押し込むフェーズをさらに強めるC大阪に対して、東京Vは5-3-1で対抗。C大阪の保持は最後まであまり手応えがないままハーフタイムを迎える。
後半も押し込むスタートとなったC大阪だが、反撃に出る東京Vがまさかの先制点をゲット。奥埜の周囲確認を怠って結果のアクシデンタルなプレーがPKを与えてしまい、これを山見が仕留めて先行する。
以降はきっちり守り切る東京V。自陣を固めることでリードを守りにいく。鳥栖戦に比べると押し込むフェーズは向上しているなという感があったC大阪。サイドの深さをとるところからのミドルなどそれなりの雛形を見せることはできていた。苦戦気味だったC大阪だが、この苦境を救ったのはアタッカー。サイドに出たレオ・セアラが角度のないところからゴールを撃ち抜いて見せた。
同点だけでは物足りないはずのC大阪だったが、勝ち越しゴールを奪うことはできず。試合は10人の東京Vが勝ち点1をなんとか掬い取る結末となった。
ひとこと
磐田戦の東京Vの5-4-1ブロックはひどかったけども、この試合はシャドーの守備基準がはっきりしており、少ない人数で攻め切るというところがセットになっていることも含めてブラッシュアップされているように思えた。
試合結果
2024.7.6
J1リーグ
第22節
東京ヴェルディ 1-1 セレッソ大阪
味の素スタジアム
【得点者】
東京V:49′(PK) 山見大登
C大阪:76′ レオ・セアラ
主審:高崎航地
