3分で逆転に成功した名古屋が柏の連勝を止める
連勝中の柏。今節の対戦相手は名古屋。少し連勝すればジャンプアップが可能な今のテーブルにおいて近い順位の名古屋との試合は落としたくない位置付けである。
バタバタとした序盤戦。名古屋も柏も一旦蹴る展開。柏の方がサヴィオという蹴るための「アテ」がある分、少し試合運びとしては有利かなと言えるくらいの立ち上がりとなった。サヴィオが絞って収めれば、ジエゴが上がるというオートマティズムはこの試合でも健在である。
10分経つとボールを持つようになったのは名古屋。しかしながら、ポゼッションは柏の4-4-2ブロックを刺すことができずに外循環に終始する。インサイドに刺そうとすればカットからカウンターに移行されてしまうという苦しい流れ。
そしてその形から柏は先制ゴールをゲット。高嶺のボールカットから発動したカウンターをサヴィオが沈めて先制する。名古屋の吉田には対応力が問われる失点となってしまった。明らかにサヴィオより背後にいたにも関わらず、抜けられてシュートを打たれる間合いになる対応になってしまったのは不味かった。
失点以降も名古屋は苦戦が目立つ。柏のバックスに対して、ボールを収めることができず。柏はバックスを5枚にするかどうかを悩んでいた印象だったが、都度調節することにした様子。名古屋のマンツー気味の守備も強度が足りておらず、柏の守備に風穴を開けるプランにはなっていなかった。
リードをしている柏は後半に5バックに移行。名古屋に枚数を合わせることで迷いなく出ていくように布陣を変更。細谷を下げて攻撃は木下を軸としたカウンターに打って出ることで攻撃の流れを整備する。
しかし、受けに回った柏に対して名古屋は立て続けにゴールをゲット。交代で入った山中のセットプレーから相馬がファーサイドでゴールを決めると、直後に山岸がゴールをゲット。あっという間に試合をひっくり返す。
柏は慌てて2トップに移行することでフォーメーションを立て直すが、細谷がいなくなった柏は反撃の糸口をなかなか見出すことができず。試合は3分で逆転に成功した名古屋が勝ち点3を積み上げることとなった。
ひとこと
後半に受けに回った柏、噛み合わせたいのはわからないでもないけどもそのままでも対応できていたのになという感じはした。
試合結果
2024.7.14
J1リーグ
第23節
名古屋グランパス 2-1 柏レイソル
豊田スタジアム
【得点者】
名古屋:54′ 相馬勇紀, 56′ 山岸祐也
柏:6′ マテウス・サヴィオ
主審:飯田淳平
