罠にハマった感があるソシエダ
ボール保持で試合を支配していたのはホームのソシエダ。3-2-5気味に変更しつつ、オサスナの5-3-2に対して一方的に押し込んでいく。イメージとしては3センターがスライドすることでなるべく高い位置で相手の進撃を止めるイメージである。
特に中盤へのマークはきつめ。スビメンディはなんとしてもフリーにしてはなるものかという感じで、中盤を幽閉するイメージである。
というわけでソシエダは手薄なサイドからボールを前に進めていく。サイドの三角形を作ることでクロスをあげる形を作っていく。オサスナとしてはボールホルダーにプレッシングをかけることはできない状況ではあったが、跳ね返しは良好。クロスをいれられても特に問題はないというスタンスだった。
ソシエダとしてはハメられたら苦しくなかなか打開策が見つからない。30分過ぎの久保のバックドアのように外しきる形を受ける前に作る方が有望という形であった。
オサスナの攻撃は基本的にはロングボールがベース。2トップへのストレートなロングボールを使うケースが多かった。しかしながら、ソシエダは裏への対応がかぶりがちになってしまうなど、うまく跳ね返せない状況が発生。オサスナとしてはそこまで悪手ではないなという感じであった。
後半もボール保持がベースになるのはソシエダ。しかしながら、久保のバックドアのように相手を外しながら受けるようなシーンは少なく、なかなかボールを受ける前での工夫を施すことができない。
そうこうしているうちにオサスナはセットプレーからブディミルがゴールをゲット。空中戦で違いを作り出して、貴重なゴールを生み出して見せる。
これ以降はオサスナはひたすら耐えるムーブにシフト。ソシエダにボールを渡すことで自陣に引きこもって勝負する。
ソシエダはSBにトラオレ、トップにサディクなど押し込んでいったフェーズで活躍できそうな選手を逐次投入していく。しかしながら、ボックス内で優位を取れないという状況は変わらず。久保を軸に右サイドを攻めていく展開を続けていくが、受ける前の工夫に関してはできずに最後までオサスナのブロックを攻めあぐねてしまう。
ポゼッションチームが陥る罠にハマってしまった感があるソシエダ。オサスナに屈してしまい、ホームで勝ち点を落としてしまった。
ひとこと
失点はともかく、ボールを動かすところであまり改善が見られないのがソシエダのつらいところ。
試合結果
2024.2.10
ラ・リーガ
第24節
レアル・ソシエダ 0-1 オサスナ
レアレ・アレーナ
【得点者】
OSA:49′ ブディミル
主審:ディアス・デ・メラ・エスクデロス