乱戦からヤマルがポイントを掬い上げる
ボールを持つのはバルセロナ。バックラインからボールを動かしていく。グラナダはアンカーのホングラが最終ラインに入るケースが多く、その分サイドが高い位置にプレスに出ていく。WB化したSBがボールを止めてマイナスにパスを出させると、そこからのマイナスのパスに対してラインを上げる。立ち上がりはテア=シュテーゲンが捕まっている味方にパスを出す場面もあった。
そんな状況を打開するのはいつもの面々。サイドで正対するヤマル、そしてライン間で待ち構えるギュンドアンが起爆剤となりプレスを回避していく。
バルセロナは左サイドの破壊から先制。ギュンドアンとデ・ヨングの連携から前進をすると、そこにカンセロが絡んでくる形からクロス。これにヤマルが合わせて先行する。
リードを奪われたグラナダはハイプレスを強化。テア=シュテーゲン以外はマンツーな状態を作り出す。ハイプレスで捕まえる意識を持っていたグラナダに対してバルセロナは苦戦。背後を狙うヤマルやライン間のギュンドアンがレシーバーとなるが、グラナダのプレスの餌食になるシーンもあった。
そうした綱引きをしている両チームだが、次のゴールはあっさりと。右サイドの深い位置をとったグラナダは折り返しから同点に。クリステンセンとデ・ヨングの間に入り込んだリカルド・サンチェスが同点ゴールを決める。バルセロナは直前の決定機をレヴァンドフスキが決められなかったことも含めて、手痛い前半の終盤となってしまった。
後半もボール保持からスタートするのはバルセロナ。追いついたこともあり、グラナダはマイルドなプレスに回帰する。ワンサイド気味に押し込んでいくバルセロナ。グラナダは耐える展開が続く。
だが、ロングカウンターから次にスコアを動かしたのはグラナダ。右サイドの大外からカンセロを置いていき、カウンターを成立させてクロスを押し込む。ワンチャンスをものにしたグラナダが先行する。
しかし、破られたカンセロは即座に反撃。ギュンドアンとのシティコンビでレヴァンドフスキを解放し、ゴールへの道筋をすぐにこじ開けて見せた。
だがだがしかし、グラナダはセットプレーからすぐにやり返して再びリード。5-4-1での撤退モードに移行。これ以降はバルセロナが5-4-1を壊す展開だ。
この窮地を再び救ったのはヤマル。豪快なミドルシュートでゴールをこじ開けて見せた。以降もこの右サイドを軸にゴールに迫るバルセロナだが、最後まで勝ち越しゴールを奪うことはできず。試合はドローのままで終了した。
ひとこと
ヤマル、やばいですな。体に気をつけてください。
試合結果
2024.2.11
ラ・リーガ
第24節
バルセロナ 3-3 グラナダ
エスタディオ・オリンピック・リュイス・コンパニス
【得点者】
BAR:14′ 80′ ヤマル, 63′ レヴァンドフスキ
GRA:43′ リカルド・サンチェス, 60′ ペリストリ, 66′ ミケル
主審:オルティス・アリアス