積極策の大量ゴールで鬱憤を晴らす
前節、セビージャに敗れてしまったアトレティコ。今節は心機一転ホームに舞台を移し、ラス・パルマスとの一戦に臨む。インテルとのCL前の一戦を勝利で終えたいところだろう。
ターンオーバー気味のアトレティコの前線はハイプレスからスタート。ボールを奪ったら縦に速くつけることで素早く攻め込んでいく。ラス・パルマスはゆったりとしたボール保持からスタート。時には中盤のペローネがサリーするなどの枚数調整をかけながら、ボールを動かしつつ勝負を仕掛けていく。
先制ゴールは出足の良さを見せていたアトレティコ。左サイドのリーノからコレアのヒールに繋ぎ、ややピンポール気味にボールがはじかれたところをジョレンテが押し込んで先制点を奪い取る。
手痛い失点を喫してしまったラス・パルマス。何とか巻き返したいところだが、今度は自陣のビルドアップのフェーズでの決定的なミスからジョレンテに2点目をあっさりと許してしまうことに。イケイケの勢いで相手を飲み込むことに成功したアトレティコペースで試合は進んでいくこととなる。
2点のリードを得たことでアトレティコは徐々に撤退のスキームを組み込んでいくことに。ボールを持てるようになったラス・パルマスはサイドを中心に攻め込みつつ、時にはファウルを貰う形でセットプレーのチャンスを得ることができていた。
しかし、決め手となるチャンスは最後まで作れず。前半はアトレティコのアドバンテージを覆すことができていなかった。
後半頭はイケイケモードのアトレティコが押し込みながらの追加点。やや強引ながら前にボールをつけると、ラス・パルマスの守備陣はこれを追い返すことができないまま跳ね返せず。この日は精度が際立っていたコレアのゴールで即座に追加点を奪っていく。
後半もラス・パルマスは前向きの姿勢を止めることはなかったが、この試合ではそうした前向きさが更なる失点の呼び水になってしまった感があった。リーノへの後手に回った対応からPKを献上すると、アトレティコは再びコレアがゴールを決めて4点差に。自陣でもミスの連鎖は止まらず、悪い流れを食い止めることができなかった。
試合の5点目はデパイ。ヘイニウドとリケルメの2人から左サイドを攻略しきると、仕上げとなるゴールを決めてみせた。
ストレスフルだった前節を越えて、一転ゴールショーを演じたアトレティコ。ホームでラス・パルマスを下し、ミラノでの重要な90分に挑むこととなる。
ひとこと
先週の出来は心配だった。一息入ることで変わればいいのだけども。
試合結果
2024.2.17
ラ・リーガ
第25節
アトレティコ・マドリー 5-0 ラス・パルマス
エスタディオ・シビタス・メトロポリターノ
【得点者】
ATM:15‘ 20’ ジョレンテ, 47‘ 62’(PK) コレア, 87‘ デパイ
主審:フィゲロア・バスケス
