追撃ムードをプレスで締めなおしたビルバオ
ジローナは普段通りの3-2-5を形成。ビルバオは4-4-2をベースに高い位置からプレスを仕掛けていく。ビルバオのプレスは見事。2トップの同サイドへの圧縮をベースにサイドで圧力を高めてボール奪取。
ジローナは前線が5枚になる分、SBが縦にスライドに行くには勇気がいるが、ボールホルダーにきっちりプレスに行くところと2トップがサイドチェンジをきっちり阻害する。ハイプレスで封じるコンセンサスが取れている分、ビルバオのプレスは整っていた。
この形からビルバオは先制点をゲット。ガルシアのパスミスを誘発したところをベレンゲルが仕留めて先行する。
以降もビルバオは優勢。高い位置からジローナを阻害し、トランジッションからは右のイニャキ・ウィリアムズを軸にトランジッションを成立。グルゼタ、ゴメスが積極的に彼の周りを使うべくサイドに流れていたので、ある程度狙っている部分だったのだろう。
ジローナは時間の経過とともに大外を使いながら、押し下げるフェーズを増やしていく。ただ、いつもと異なり対角パスからのサヴィーニャを使った攻勢が刺さらない。押し返すところまでは辿り着けてもシュートチャンスは作れないままハーフタイムを迎える。
後半早々に同点にすることに成功したのはジローナ。前半は機能しなかったサヴィーニョは後半頭からキレキレ。左サイドで起点を作ると、こちらサイドからクロスを上げたエレーラから最後はツィガンコフがゴール。あっという間に追いつく。
これ以降も一方的に保持でペースを掴むジローナ。押し込みながら主導権を握る。これに対して、プレスにもう一度気合を入れ直すビルバオ。前半の立ち上がりのような形で圧力をかけていく。
すると、前半のようにこのプレスが成功。連携ミスを誘ってジローナのエラーを誘うと、またしてもベレンゲルがゴール。勝ち越しする。
勢いに乗ったビルバオは追加点をゲット。イニャキがロングボールで連携ミスを誘って抜け出し。あっという間にリードを広げてみせる。
依然プレスを強めて勢いを増すビルバオ。押し込まれながらもようやく保持で試合を落ち着けるジローナ。セットプレーからエリック・ガルシアが追撃弾を決める。
だが反撃もここまで。追撃ムードをプレスで締めなおしたビルバオがジローナを押し切った。
ひとこと
ジローナ、意外とプレス耐性ないのかな。
試合結果
2024.2.19
ラ・リーガ
第25節
アスレティック・ビルバオ 3-2 ジローナ
エスタディオ・サン・マメス
【得点者】
ATL:2′ 56′ ベレンゲル, 60′ イニャキ・ウィリアムズ
GIR:49′ ツィガンコフ, 75′ エリック・ガルシア
主審:サンチェス・マルティネス