采配ズバリのエメリのガッツポーズ
ミッドウィークにはFA杯でシティに敗れたルートン。その試合でデビューした橋岡はプレミアでは初めてのベンチ入りを果たした。
立ち上がりからルートンはらしい形を全開。ハイプレスからアストンビラのバックラインにプレッシャーをかけていく。トーレスがベンチに置かれているアストンビラは少し面食らったかのようなスタートとなった。
しかし、そうした状況に悲鳴を上げたのはルートン。やや強行出場気味の報道があったベルがわずか6分で交代。前半にベンチに下がることはなかったが、同じくDFラインのメンジも痛めるなどなかなか苦しい状況が続く。
さらにはアストンビラはセットプレーから先制。ニアに入り込んだワトキンスが仕留めてあっさりとリードを奪う。
厳しい状況に追い込まれたルートン。頼みの綱のハイプレスも30分手前には簡単に剥がされてしまい、全く効かなくなってしまう。レイオフの関係性から完全にルートンのハイプレスをばらしたビラの関係性構築は非常に見事。特にティーレマンスはとても生き生き。ビラはここからの裏抜けでチャンスを量産する。
そして、裏一発でビラは追加点。ワトキンスがあっさりとDFラインを破り1on1を制してネットを揺らす。
プレスは捕まらずDFラインはけが人が続出という窮地に立たされたルートン。頼みの綱のセットプレーから前半終盤にチャンスを迎えるが、これも仕留めることができなかった。
それでも後半の頭からカボレを軸に左サイドからチャンスを迎えるルートン。押し込みながらクロスをあげるところまでは持っていくことができていた。そうした最中にもビラは自陣からのロングカウンターでルートンのゴールを脅かしていたのだけども。
53分には橋岡がプレミアデビュー。左のCBに入り、同ポジションのダウティーを1列前におしあげる配置とした。
これで右サイドからはカボレとオグベネがコンボで襲い掛かってくる形を整備。押し込んでクロスの状況を作っていく。すると、セットプレーから追撃に成功。混戦からタヒス・チョンがネットを揺らす。ここから一気にペースをつかんだルートン。ハイテンポなトランジッションゲームでアストンビラを追い込んでいく。
そして、再びセットプレーから同点。FKからのダウティーの美しい軌道のキックにモリスが合わせて追いつく。毛にルワース・ロードはこのゴールで完全に着火する。
以降もセットプレーから攻め続けるルートン。しかし、4枚交代でビラが流れを引き寄せる。主役になった右のディアビからのクロスに飛び込んだのはこちらも交代のディーニュ。見事な大外→大外でビラが勝ち越しに成功する。
ファウルをもらえるチョンが負傷で下がってしまったこともあり、その後のルートンはやや苦戦。逃げ切りに成功したエメリは珍しく終了と同時にガッツポーズ。ビラにとっては大きな勝ち点3獲得となった。
ひとこと
タフな展開からルートンはよく追いついたと思うが、エメリの交代策が上を行った。
試合結果
2024.3.2
プレミアリーグ 第27節
ルートン・タウン 2-3 アストンビラ
ケニルワース・ロード
【得点者】
LUT:66′ チョン, 72′ モリス
AVL:24′ 38′ ワトキンス, 89′ ディーニュ
主審:マイケル・オリバー