MENU
カテゴリー

「Catch up League 1」~2024.2.25 リーグアン 第23節 パリ・サンジェルマン×レンヌ ハイライト

目次

二度目の正直で万全の逃げを図るレンヌを仕留める

 パリのスターターは久しぶりにオーソドックスな4-3-3。ムバッペがリーグ戦のスタメンに名を連ねるのは実に3試合ということでこちらも久しぶりの感じがする。

 基本的にはパリの保持はサイドがベース。大外を取るWGに後方からのSBの支援。そして、中盤とムバッペがヘルプに出てくる形になる。

 レンヌの大外への対応はとてもスマートだった。初めから互いにマーカーをケアするのではなく、SHはややインサイド気味に立って3センターへのパスコースを切る形。大外にボールをつけられてしまったら、SBが早めに当たって足止めをしているうちにSHが挟み込むまでの時間を稼ぐ。

 レンヌはこれを跳ね返しつつ、サイドの裏にアタッカーを走らせる手段で対抗。特にハキミの裏を突くサラーのフリーランは効いていた立ち上がりだった。非保持においてパリのSBに近寄らない時間が長かった分、ポジトラの時には外しやすいのかもしれない。

 パリの非保持はWGの守備基準があいまいなスタート。デンベレはやや前残り気味といっていいのだろうが?いずれにしてもデンベレ周辺からレンヌは無理なくボールを運べる状況だった。

 15分も過ぎると保持での手ごたえがなかったのか、ムバッペとデンベレはハイプレスを精力的に行うように。しかしながら、これに関してはレンヌの落ち着いた保持が一枚上手。ボールをサイドに動かしながら、安定した保持を見せる。出てくるデンベレとハキミの間に人を置いて安全地帯にしていたのが印象的だった。

 すると、アンカー脇に侵入したグイリがスーパーゴールをゲット。ドリブルからボールを持ち運ぶとドンナルンマの守るゴールをあっさり抜くスーパーシュートを披露。意外な形で沈黙は破れることとなる。

 後半、パリは保持時の配置を明確に3-3-4のようにすることで立ち位置を再調整。ロスト後は4-4-2のハイプレスに移行するなど、攻撃的なカラーを明確に打ち出していく。

 攻撃を受ける時間が長くなったレンヌは5バックに移行。守備で受け止めることを最優先にしながらも、代わって入ったトリュフォーとテリエの左サイドのコンビから千載一遇の決定機が生み出されたのは興味深い。特にトリュフォーは左サイドのストッパーとポジトラ時の出ていく役を両立しており、いい働きを見せていた。

 3バックの一角によりSBとしてふるまうことができるリュカを投入し、2-2-6気味の布陣を採用したパリ。サイドからのシンプルなクロスからチャンスを作っていく。

 ボックス内の時間が増えたパリはゴンサロ・ラモスがPKを獲得。直前の時間に一度はPKを下されるもOFRで取り消しになったラモスにとっては二度目の正直。後半追加タイムのPKを仕留めて何とか同点に。

 土壇場で追いついたパリ。面目を保つ勝ち点1を手にした。

ひとこと

 レンヌはいいチームだった。こういう試合が見られるからCLの予習はやめられない。

試合結果

2024.2.25
リーグアン
第23節
パリ・サンジェルマン 1-1 レンヌ
パルク・デ・フランス
【得点者】
PSG:90+7‘(PK) ラモス
REN:33’ グイリ
主審:バスティエン・ディチェピー

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次