堅い展開に最後に開けた風穴
レビューはこちら。
立ち上がりからボールを持ったのはアーセナル。ライスの隣をウーデゴールとホワイトでシェア、自在なトロサールの動きをハヴァーツで補う形でボールを動かしていく。
ポルトの非保持は4-4-2ベースではなく4-3-3。WGの守備位置はかなりナローであり、アーセナルのポゼッションの横幅を狭める狙いがあった。縦横にコンパクトに維持された陣形に対して、アーセナルは苦戦。中盤を動かすトライを積極的に行っていくが、すぐにヴァレラが中心となってズレを修正してしまうので、トロサールは切れ目に顔を出すことができない。
その分、外で勝負をかけたいアーセナルだが、右のサカは不調。左のマルティネッリは勝負を仕掛けるが、なかなか味方と連携できず。アーセナルはセットプレー以外は苦戦を強いられる。
一方のポルトも保持に回れば苦戦。左サイドのロングボールを主体として前進を狙うが、アーセナルの守備陣に跳ね返される。コンセイソンの突破から見せたガレーノのシュート連打が唯一のチャンスと言っていいだろう。
スコアレスで迎えた後半。ポルトは少し横幅をケアする形で守備を修正。アーセナルはダイレクトな展開を増やすことで中盤のデュエルを増やしながら勝負を仕掛けていく。
しかし、ポルトも右サイドのコンセイソンからチャンスメイク。キヴィオルに対して明確に優位を取った右サイドから攻め立てていく。アーセナルはジョルジーニョから保持を整えることで終盤戦をポゼッションで制御することで対抗する。
一進一退の攻防になったこの試合。決着は終盤のワンチャンス。ややボールの行き交う展開を仕留めたのはガレーノ。前半に迎えたチャンスの何倍も難しいシュートを決めて先制。ポルトが2nd legを前にアドバンテージを手にした。
ひとこと
堅い展開だっただけにこのポルトのアドバンテージは大きい。
試合結果
2024.2.21
UEFAチャンピオンズリーグ
Round 16 1st leg
ポルト 1-0 アーセナル
エスタディオ・ドラゴン
【得点者】
FCP:90+4′ ガレーノ
主審:セルダル・ゴズヴュク