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「Catch up UEFA Champions League」~2024.2.21 UEFAチャンピオンズリーグ Round16 1st leg ナポリ×バルセロナ マッチレビュー~

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堅い展開を動かした両エース

 今季限りの退任をすでに発表したシャビが率いるバルセロナはベスト16で対峙するのは、なんとこの試合の直前にマッツァーリを解任するという荒療治に出たナポリ。監督人事でのバタバタがある両チームの対戦となった。

 立ち上がりから一方的にボールを持つのはバルセロナ。3-2-5に変形して、大外にヤマルとカンセロを置く形を作る。ナポリのフォーメーションは4-3-3への回帰。ややルーズになりがちなナポリの大外レーンからバルセロナがボールを運び押し込んでいく展開がスタート。

 バルセロナが特徴的だったのは非保持の局面。オールコートマンツーの形からのハイプレスでナポリに全くボールを持つ隙を与えない。リーグ戦ではあまり見せないスタイルで一方的に押し込んでいく。

 大外→大外のクロスやハイプレスからのショートカウンターでゴールに迫っていくバルセロナペースの序盤戦。ナポリはサイドからのクロスで反撃に出る。オシムヘンの高さはシンプルな攻撃の中でも存在感になっていた。

 前半の中盤からバルセロナのペースは弱まり、ナポリもボールを持てるように。4-5-1と5-4-1の間のようなフォーメーションで組むバルセロナに対して、大外のドリブラーからナポリは1on1で勝負を仕掛けていく。だが、チャンスメイクが成立するかという観点ではどちらも重い。シュート数では多いバルセロナも同じくなかなかゴールチャンスを生み出すことができず前半はスコアレスで終える。

 後半の頭はナポリが支配的に振る舞うスタート。幅を取るポゼッションとハイプレスで前半のバルセロナのように押し込みながら勝負を仕掛けていく。そうした劣勢の状況で効くのはやはりヤマル。右の大外からロングボールを引き出しながら陣地回復役を買って出る。一方のナポリもオシムヘンがロングボールの収めどころとして左右に動きながら起点として機能する。

 重たい展開の中で輝きを放ったのは両軍のエース。先攻はバルセロナ。一瞬の隙をつく形で縦パスでナポリのブロックを破壊。ペドリ→レヴァンドフスキの縦パスからナポリの守備を翻弄して技ありのシュートを放つ。

 一方のナポリはオシムヘン。縦パスを強引に収めながらのターンで前を向くというパワー全開の形でゴールを奪い取る。

 以降もゴールを狙う両チームだが、中盤のバタバタ感が多く、なかなか落ち着いてボールを持ちながら攻めることができない。終了間際にバルセロナがミドルからギュンドアンがラストチャンスを迎えるが、ゴールを奪うことはできず。試合は引き分けのままバルセロナでのリターンレグを迎えることとなった。

ひとこと

 堅い展開の中で存在感を放つエースが光った一戦だった。

試合結果

2024.2.21
UEFAチャンピオンズリーグ
Round 16 1st leg
ナポリ 1-1 バルセロナ
スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナ
【得点者】
NAP:75‘ オシムヘン
BAR:60’ レヴァンドフスキ
主審:フェリックス・ツバイヤー

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