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「Catch up UEFA Champions League」~2024.3.5 UEFAチャンピオンズリーグ Round 16 2nd leg バイエルン×ラツィオ マッチレビュー~

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注文通りのブロック崩しでバイエルンが逆転突破

 1st legではまさかの敗戦を喫してしまったバイエルン。以降のリーグ戦も3戦で1勝のみ、毎試合失点を喫しているなどあまりらしくはない戦いが続いている。対するラツィオも週末には3人が退場する乱戦の末に敗北をしているなどどこか不安定な戦いが目につく。

 ボールを持つのは追いかけるバイエルン。2CH+2CBでのビルドアップからボールを動かしていく。2CHは斜めの関係になっており、左のCBの位置にゴレツカが降りる形の3-1型のビルドアップが基調となっている。

 前進のルートは大きく分けて2つ。1つは対角パス。右の大外レーンをキミッヒのために空けてオーバーラップを仕掛けていく。対面のペッレグレーニはインサイドに絞るサネを気にしていたため、大外を上がるキミッヒに対しては後手に回ることが多かった。

 もう1つはインサイド。ムシアラの反転やケインのポストなど、MF-DF間に縦パスを差し込みながら中央をかち割る狙いである。ただし、ラツィオはこの部分を警戒していたように思う。いつもであれば、4-3-3からIHが前に出ていくことで4-4-2に変形する守備を採用しているラツィオだが、インサイドの陣形が動くIHの前方スライドを抑制。バックラインにボールを持たせる代わりに、中央にスペースを与えない意識を持っていた。

 一方のラツィオの保持に対してはバイエルンは4枚の前線を軸に即時奪回を仕掛ける。だが、ラツィオの降りるアクションに対してはバイエルンは無理に枚数を合わせることはせず。間延びしたMF-DF間を使ってラツィオは前進することができていた。

 保持に回ればラツィオも前に進めるが、保持の機会自体はバイエルンの方が優勢。基本的にはトランジッションの少ないゆったりとした展開となる。バイエルンは外を回しての堅実な前進を優先する。すると、動き出しが効いたのはミュラー。右のハーフスペースの裏抜けから深さをとると、インサイドに入り込んだゲレーロがなんとか繋ぎ、最後はケイン。奥行きを使った見事にラツィオのゴールをこじ開ける。

 この右のハーフスペースの裏に狙いを定めた感のあるバイエルン。サネとミュラーがこの場所を狙い、深さを享受したムシアラが決定機を迎えるなど、この時間帯はバイエルンが一方的に押し込む。すると、前半終了間際にセットプレーからバイエルンは追加点。セットプレーの二次攻撃となるデ・リフトの距離のあるシュートはミュラーに当たってゴールイン。トータルスコアでついに逆転する。

 劣勢でもカウンターの目は死んでいなかったラツィオ。後半は4-4-2にシフトしつつ前向きなプレスの機会を増やして勝負を仕掛ける。しかし、そうなればバイエルンの思うツボ。バックスの余裕を持ったポゼッションと右の奥を取るアクションを組み合わせて、ラツィオのブロックを少しずつ縦に間伸びさせる。

 こうなるとラツィオはMF-DFライン間のスペースがさらに空くように。閉じていたスペースが開いてくることで、後半は前半以上にバイエルンの2列目のアタッカーが躍動する展開に。

 流れに沿うように追加点を決めたバイエルン。分断されたDF-MF間から侵入したサネがシュートを放つと、こぼれ球を仕留めたのはケイン。これで試合は完全決着。国内での不調を払拭する注文通りの逆転勝利。バイエルンがラツィオを下しベスト8に駒を進めた。

ひとこと

 押し込みながら崩すというミッションを見事に達成したバイエルン。ラツィオは殴り返す方でゴールを決める部分でもう少し光を見つけたかったが、交代選手が流れを変えることができなかった。

試合結果

2024.3.5
UEFAチャンピオンズリーグ
Round 16 2nd leg
バイエルン 3-0(AGG:3-1) ラツィオ
フースバル・アレナ・ミュンヘン
【得点者】
BAY:39‘ 66‘ ケイン, 45+2‘ ミュラー
主審:スラヴコ・ビンチッチ

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