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「過去のものにする」~2024.3.12 UEFAチャンピオンズリーグ Round16 2nd leg アーセナル×ポルト マッチプレビュー~

目次

Fixture

UEFAチャンピオンズリーグ
Round 16 2nd leg
2024.3.12
アーセナル
×
FCポルト
@アーセナル・スタジアム

戦績

過去の対戦成績

 過去7回の対戦でアーセナルの3勝、ポルトの3勝、引き分けが1つ。

スカッド情報

Arsenal
  • 脚を負傷したガブリエル・マルティネッリは欠場の見込み。
  • ダビド・ラヤは契約条項で出場不可だった週末のリーグ戦からスタメンに復帰予定。
  • 冨安健洋は引き続き長期離脱。
Porto
  • ヴェンデウは1st legの腿のケガから回復し起用可能。
  • メフディ・タレミにもフィットの可能性。

Match facts from BBC sport

Match facts
  • アーセナルは今季の3試合のホームのCLの試合で全勝しておりトータルスコアは12-0。CLにおいて過去に4試合連続でホーム無失点での勝利を挙げたことはない。
  • ブカヨ・サカは今季のホームでのCL3試合においてすべて得点とアシストを記録している。4試合連続での達成となれば11-12シーズンのレアル・マドリーのカリム・ベンゼマ以来のこと。
  • ガレーノは今季のCLの6試合の出場で8得点に関与(5G,3A)。1st legでは決勝ゴールを決めている。
  • ポルトはノックアウトラウンドにおけるCLのアウェイゲームにおいて直近22試合で2勝のみ。
  • アーセナルがこのラウンドを突破すれば09-10以来。CLにおいて最も多くRound 16で敗退しているクラブで、直近7回はいずれもこのステージで姿を消している。
  • ポルトは直近6回の1st legを勝利したRound 16で3回突破し、3回敗退している。ポルトはノックアウトラウンドにおける2つのlegで両方勝利を収めた経験がない。

予習

1st leg アーセナル戦

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予想スタメン

展望

1st legの反省を踏まえたプランは?

 ポルトとの1st legは1-0の敗北。失点はディティールによるものであり、攻撃でリズムを作れなくても守備はほぼチャンスを与えない中で踏ん張り続けた90分だったと振り返ることができる。

一方でポルトのソリッドな守備に関して苦しめられたというファクターは確かに存在しており、そういった部分を踏まえると無得点という帰結はある意味必然。何とか粘りながらスコアレスでエミレーツに帰ってきたかったというのがアーセナル目線での1st legの振り返りになるだろう。

 ポルトに関してはここ数シーズンCLでスポット的に見ているチームだが、こうしたソリッドさとは無縁のチームだった。今季のCLのGSの時点でも1st legでは見せなかったおおらかさが見られる内容だった。はっきり言って1st legの自分のプレビューは的外れもいいところであり、近年の中でもかなり上位の失敗作である。まぁ、自分が失敗しても勝敗には関係ないので問題ないけども。

 CL仕様にきっちりチームを落とし込んだのかなとも思った。しかしながら、アーセナル戦での勝利以降のベンフィカ戦、ポルティモネンセ戦を見れば1st legの姿はほとんど普段着であることがわかる。タイトなブロックで前線に起点を作らせず、安定したポゼッションから相手のプレスを剥がしていくスタイルはベンフィカをいとも簡単に吹き飛ばしていた。というわけで1st legのプレビューの失敗は国内リーグを配信しなかったDAZNが悪いと自分の中で結論が出ている。

 リードをしたこともあり、ポルトは1st legと似た我慢が問われるプランを基本線にする可能性は高い。まずは1st legを簡単に振り返る。ボリスタ行きで読めなかったぜ!の人もいるかもしれないし。みんなボリスタ登録してね。ボリスタで書いた内容に触れるときは宣伝もセットなのはマイルールだ。

https://www.footballista.jp

 まず、ポルトが素晴らしかったのは3センターの連動した守備。特にアンカーのヴァレラのバックラインとIHの迎撃に対するカバーリングが優れていた。これにより、アーセナルはポケット攻略と中盤中央でのポイント作り(=トロサールをCFで起用する意義)を潰されたことになる。WGの外切りでのプレッシングも3センターが狭く守るための手助けになっていた。

 2nd legにおけるアーセナルの反撃のポイントはざっくりと3センターに狭く守らせないことになるだろう。1つ目のポイントとして挙げられるのはやはりCFである。狭いスペースを狭いまま攻略したがるトロサールは明らかにポルト相手には不適。縦に引き延ばすことができるハヴァーツかジェズスのどちらかが先発になるだろう。裏を取るアクションを織り交ぜることで奥行きを使った動きが欲しいところだ。

 2つ目のポイントはアーセナルのSBである。ポルトの3センターが狭く守れている要因は彼らのWGが外を切りながらインサイドへの縦パスを誘導していること。1st legでは3-2型を踏襲する形で挑んだアーセナルだったが、スペースごと潰してくる相手に対して枚数でアドバンテージを取るのは難しい。インサイドに入り込んでもなかなか呼吸はできない。

 よって、アーセナルのSBに求められるのは内と外のレーンの立ち位置で駆け引きしながら勝負ができること。特に右のWGであるコンセイソンは守備におけるこうした約束事には怪しい側面がある。左のSBが立ち位置で駆け引きできるかが重要なポイントになる。

 サイド攻撃においてはそもそもWGが本領発揮できるかも重要。正直、サカの1st legの出来は今季の中でもワーストレベル。対面は1枚である場面も少なくなかったが、ドリブルで仕掛けることすらままならなかった。

 ポルトはWGが外切りで前方プレスを行う分、アーセナルのWGに対してダブルチームを行うのは難しい。中央を狭く守ろうとすれば、サカは勝負ができるスペースを得ることができる。逆サイドで似たことができるマルティネッリがいないのは痛いが、この試合ではサカにチームを勝たせる働きを期待したい。

変わったことを証明する

 以上のことを踏まえてスターティングラインナップを組んでみよう。まずは確実にスターターとして起用したいのはラヤ、ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ライス、サカ、ハヴァーツ、ウーデゴールの8人。この8人はポジションがどこであれ、万全であればスターターなはずだ。

 CFは個人的にはどちらでも問題はないと思うが、ほかのポジションとの兼ね合いを考えればハヴァーツがベターだろうか。ジェズスがCFであれば左IHとアンカーのセットはハヴァーツ-ライスになるだろうし、ハヴァーツがCFであればライス-ジョルジーニョになるだろう。この試合に適しているのは後者のセットな気がする。上に書いたようなプランでSBの役割を組むとしたらアンカーは単独でゲームメイクができた方がベター。押し下げる時間が長くなるのであれば、足の遅さはカバーできるだろう。

 左のセットは難しいところ。WGはトロサールだろう。適性的にはきっちり幅を取れるネルソンでも悪くはないと思うが、信頼度が間に合っていないように思う。ジェズスもサイドで起用するのであれば右になるだろうし、ここはトロサールがいいだろう。

 SBに関してキヴィオルはここまで非常によくやっている。だが、この試合に求められる内外の立ち位置勝負や狭いスペースの攻略といった要素はあまり適しておらず、対面のコンセイソンはキヴィオルの最も苦手な正対系スピードアタッカーなのもプッシュしにくい材料だ。

 狭いスペースを攻略するのであればジンチェンコではあるが、やや立ち位置が感性頼み。それでもジョルジーニョとのセットであれば、スモールスペースの攻略に関しては右出るものはないであろうユニット。トロサールが相棒となれば外側のレーンでの仕事は増える可能性は高いが、外側のレーンでもその気になれば働くことはできる。

 冨安はよりロジックに基づいた立ち位置での駆け引きで勝負できるだろう。スモールスペースの攻略は明らかにジンチェンコよりも劣るが、大外の局面からクロスやボックス内での空中戦という異なった切り口では期待はできる。また、対面のコンセイソン封じに最も向いている人選ともいえるだろう。故障明けは懸念材料であるが、復帰戦で低調なパフォーマンスに終始するケースは少なく、叩き初戦でも十分に計算できるのも魅力である。

 そういう意味ではマイナス材料が少ないのは冨安だろうか。よって、上の8人に加えて冨安、トロサール、ジョルジーニョの3枚を加えたメンバーを先発予想としたい。

 2024年に入って以降のリーグ戦はここまで全勝と絶好調のアーセナル。しかしながら、カップ戦では2戦2敗でいずれも無得点となっている。リーグ戦とは対照的な成績だ。

 プレミアではリバプールとシティが引き分けたことでアーセナルは首位に立った。しかしながら、世間では未だにリバプールとシティが優勝の下馬評が高い状態になっている。おそらくは昨季の終盤の失速がこうしたイメージにつながっているのだろう。

 つまるところ、結局イメージの払拭には勝つしかない。シティが「CLで勝てない」ことを過去のものにしたように、アーセナルも勝てない時代を過去のものにする必要がある。

 まずは火曜日に「アーセナルはベスト16を突破できない」という定説を過去のものにすべき。以前ベスト16にたどり着いた時と監督は代わった、選手も代わった、そしてプレミアリーグにおける立ち位置も変化した。変わっていないのはかつての自分たちが積み上げた勝負弱いジンクスだけ。

 23-24シーズンはアーセナルにとってそれらを過去のものにするための1年である。そのための1stステップがこのRound 16を突破する。強くなった、自分たちは変わったと胸を張れる90分を刻みたい。

【参考】
https://www.bbc.com/sport/football/premier-league

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