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「Catch up Serie A」~2023.9.18 セリエA 第4節 エラス・ヴェローナ×ボローニャ ハイライト

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原型が見えたスコアレスドロー

 ボールを持つスタートとなったのはホームのエラス・ヴェローナ。SHがそこまでプレスに積極的ではないボローニャに対して、3バックのワイドを軸にポゼッションを行っていく。

 下がり気味なサイドからエラス・ヴェローナはチャンスメイクを行っていく。ただ、これだとブロック守備の攻略になってしまうので苦しい。よって、中央にも穴を開けたい。そのためには中盤が降りるアクションを挟みながらボローニャのCHを自陣側に引き出し、空いたスペースに縦パスを刺していく形を作る。ボローニャの中盤は相手についていく意識は比較的高めだったので、このプランはそれなりに効いていたように見えた。

 一方のボローニャの保持はSBの位置に広がるルクミ、そして落ちるアエビシェールでSBのクリスチャンセンを押し上げていくスタートとなった。マンツー志向が強いエラス・ヴェローナに対してインサイドではカールションがマーカーを振り切るように絞って受けてを作っていたのが印象的だった。

 あとはこの試合あたりからいわゆるボローニャの今っぽいCBの移動が垣間見えるように。ベウケマが列移動で前に進み、MFと位置を交換する形が出てくる。ただ、移動はまだまだスムーズでもなく前進の助けになっているかも微妙なところ。基本は縦パスがザークツィーに刺さるかどうかみたいなところがある。

 試合は前半にエラス・ヴェローナがセットプレーからネットを揺らす。だが、これはオフサイド。試合はスコアレスでハーフタイムを迎える。

 後半はボローニャがやや巻き返す展開となった。エラス・ヴェローナは前半の有効打になっていた縦パスが後半はそこまで入らなかった。

 仕組み自体は変わらなかったボローニャだけど、降りるアクションをする人が自力で外し続けることで少しずつ打開策を見つけていく。降りる動きに対するフォローが効いていたのも良かった点かもしれない。

 交代で右のSBに入ったポッシュのレーン入れ替えもいい攻撃のアクセントに。この時間帯あたりでエラス・ヴェローナはプレッシングを諦めたように思う。

 だが、ボローニャも肝心のアタッキングサードのパスが繋がらず、主導権は引き寄せられてもチャンスメイクは十分に増えなかった。試合はどちらも得点が入らないまま終了。スコアレスドローで幕を閉じた。

ひとこと

 ボローニャの完成図、まだまだ先感。

試合結果

2023.9.18
セリエA
第4節
エラス・ヴェローナ 0-0 ボローニャ
スタディオ・マルカントニオ・ベンテゴディ
主審:フェデリコ・ラ・ペンナ

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