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「Catch up La Liga」~2024.2.24 ラ・リーガ 第26節 バルセロナ×ヘタフェ ハイライト

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プレスに適応した後半に畳みかける

 ナポリとの一戦は両チーム同士の一撃によって痛み分けで終了。イタリア帰りのバルセロナにとっては非常に難しいCL後のリーグ戦はヘタフェとのホームゲームである。変更を加えたのはペドリとヤマルがスタメンを張っていた両WG。フェリックスとハフィーニャの2人がスターターを務める。

 ボールを持つのはホームのバルセロナ。3-2-5への変形からの保持でスタートする。ヘタフェのプレッシングも強気。SHが絞りながらバックラインにプレスをかけていくと、その流れに後方が追随。ハイプレスからバルセロナのポゼッションを阻害していく。

ヘタフェはリトリートの局面に移行すると、5-4-1を形成。SHでもアンカーでもなく、IHのマクシモビッチが最終ラインに落ちるタイプの変形は非常に珍しい。この2つを使い分けながらヘタフェはバルセロナの保持に対抗する。

 時間が無くなってしまうと苦しくなったバルセロナ。裏に蹴りだしてしまい、ボールがつながらないシーンが出てくるように。味方に繋がらない裏への一発のパスが目立っていたバルセロナだが、解決策となったのはその裏への一発のボール。クンデ→ハフィーニャへの長いレンジのパスからバルセロナが先制。左のSBであるジェネがラインの駆け引きに完敗し、あっさり抜け出しを許してしまったのはヘタフェにとって誤算だった。

 マジョラルへのカウンターをベースにバルセロナに対抗していたヘタフェ。ビハインドを背負ったことで、さらにプレス局面を強めながらバルセロナにプレッシャーをかけていく。バルセロナの保持におけるバタバタ感は先制後もあまり変わらなかったが、ヘタフェのバックラインのバタバタ感もおあいこという感じ。明確にプレスの強化が主導権の変化につながることはなかった。

 後半もヘタフェはハイラインをキープ。マンツー気味にバルセロナの選手を捕まえに行く。バルセロナの選手は後半にこの状況にとてもうまく対応。2点目の場面は典型だろう。3人目の役割として前線に飛び出したのはクリステンセン。人に引っ張られる守備には走り勝てばOKといわんばかりのマンツー外しで追加点のアシストを決める。

 この場面のようにバルセロナのオフザボールは好調。裏抜けだけでなくライン間ではデ・ヨングが反転を決めながらフリーで持ち運ぶ場面が出てくるように。ここからのゴールでさらにリードを広げる。

 失敗してもなおプレスに行き続けるしかないヘタフェ。しかしながら、時間が経過しかつ点差も開き続けている状況では当然意欲も体力も落ちてくる。そうなると、いわゆるバルセロナらしいボール回しは安定。中盤でスペースを享受したデ・ヨングがガンガン攻撃を加速させていく。

 最後は追加タイムにフェルミン・ロペスが仕留めて試合は終了。プレスに適応した後半は一方的にバルセロナが攻め立てる展開になり、CL後の難しいリーグ戦を完勝で締めた。

ひとこと

 給与の観点からフレンキー・デ・ヨングを手放さなければならない感じならば、バルセロナは大変だろうなと思う。

試合結果

2024.2.24
ラ・リーガ
第26節
バルセロナ 4-0 ヘタフェ
エスタディオ・オリンピック・リュイス・コンパニス
【得点者】
BAR:20′ ハフィーニャ, 53′ フェリックス, 61′ デ・ヨング, 90+1′ フェルミン・ロペス
主審:ムニス・ルイス

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