青写真通りのギアアップで大量得点
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中2日での試合が続くアーセナル。10日間で4連戦のトリを飾るのはチェルシーとのビッグロンドンダービーである。
体力面で不安のあるアーセナルに対して、チェルシーはハイプレスでスタート。冨安がインサイドに絞る3-2型のアーセナルには陣形的にはチェルシーはハメ込めるようになっている。しかしながら、実際にはアーセナルのビルドアップにはハヴァーツ、トロサール、ウーデゴールといった面々も顔をだす。それによりチェルシーのプレスには足りない部分が出てくるように。
そういう意味でチェルシーのプレスはハマりきらず。アーセナルはショートパスからスムーズに前進することで先制点をゲット。相手を右サイドに引きつけつつ横断することでチェルシーの引き剥がしに成功。アイソレーションの機会を得ることができたトロサールが角度のないところから先制点を決める。
チェルシーの保持に対してはアーセナルは右サイドを軸としたプレスで対抗。いつもほどの強度はないが、相手をきっちり押し下げる役割は果たしていた。しかしながら、チェルシーも左右に流れるジャクソンや右の大外から仕掛けるマドゥエケからアーセナルのゴール前に進んでいく。
速攻はもちろん、自陣からのビルドアップでも全く手応えがないわけではなかったチェルシー。だが、ボールの奪いどころを定められない状況は変わらず。試合はアーセナルのリードでハーフタイムを迎える。
後半はギアアップしたアーセナルがチェルシーをあっという間に飲み込む展開に。プレッシングから一方的に押し込む状況を作ったアーセナルはセットプレーからホワイトが追加点を決める。
このゴールでチェルシーは中盤のプレスが後手に。降りるアクションを見せたウーデゴールから一発で抜け出したハヴァーツがゴールを決めてさらにリードは広がる。
終盤はククレジャとの優位をとったサカを軸に右サイドから攻めるアクションを見せたアーセナル。周りの動きだしを見逃さなかったアーセナルはさらにこちらのサイドからの侵入でハヴァーツが追加点を奪う。
最後はホワイトが角度のないところからクロス性のシュートを決めて5点目をゲット。大量5得点を挙げたアーセナルがチェルシーに順位の差を見せつけた90分となった。
ひとこと
後半頭のギアアップからの畳み掛けは体力的に不安があるアーセナルが描いた青写真通りの展開だろう。
試合結果
2024.4.23
プレミアリーグ 第29節
アーセナル 5-0 チェルシー
エミレーツ・スタジアム
【得点者】
ARS:4′ トロサール, 52′ 70′ ホワイト, 57′ 65′ ハヴァーツ
主審:サイモン・フーパー