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「Catch up Premier League」~2024.4.24 プレミアリーグ 第29節 ウォルバーハンプトン×ボーンマス ハイライト

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アタッカーの勢いの差が勝ち取った先制点を10人で守り抜く

 苦しいスカッドのやりくりが続いているウルブスとシーズン終盤に状態を上げているボーンマス。中位にいる両チームは非常に対照的な状態となっている。

 序盤はハードなデュエルでスタートした両チーム。相手のプレスを外していく手応えを感じたのはボーンマス。低い位置から相手のハイプレスを壊すアクションを見せる。ウルブスの前線のプレス隊を左右に揺さぶるところを初手として、狙いとしていたのは左サイドの奥のところ。セネシが持ち上がっていきながらセメドの奥を狙う形を作り、ここから押し下げていく。

 ハイプレスにも手応えがあるスタートとなったボーンマス。ウルブスは試合が落ち着くまでにスコアを動かされなくてホッとしたことだろう。ただし、試合が落ち着いてもペースを握ったのはウルブス。右サイドではセメンヨに加えて、前線に飛び出すスコットが奥行きを作るアクションを作る。左のセメド狙いは引き続き健在である。

 ウルブスもラインを押し上げて中央へのパスをカットすることで高い位置から止めることも徐々に出てくるように。敵陣ではワイドに流れるヒチャンからチャンスを作っていく。

 しかしながら、先制点を手にしたのはボーンマス。左の大外からの裏抜けが奏功。劣勢のセメドを追い越す形で出し抜いたケルケズが折り返すと、これをセメンヨが沈めて先行する。

 得点以降もペースはボーンマス。左右の攻撃の他にクリスティのドリブルも効いており、前線の攻撃ユニットの機能性に差がある前半となった。

 追いかけるウルブスは後半保持ベースで反撃に。ボーンマスは前に出てくるスタンスを有していたため、裏を取ることもできたが、やはりいい時のロングカウンターは不発。ゴール前で落ち着いてもう一度ブロック守備を崩していく必要ができていく展開だった。

 それでもウルブスはネットを揺らすことに成功。前半は酷い目にあっていたセメドから乾坤一擲のクロスが上がり、これをヒチャンが沈める。しかしながら、これはクーニャのファウルで取り消しに。不運な判定となったら、これ以降ウルブスはペースを握って積極的に攻めていく。

 さらにボーンマスはケルケズが退場。これで10人になる。だが、ボーンマスはこれで割り切って守る方向にシフト。ウルブスにとってはあまり有り難くない展開になったかもしれない。

 長い追加タイムもボックス内で根性で凌いだボーンマス。最後のキルマンのシュートはギリギリのところでケリーがラインを押し上げてなんとか事なきを得た。

 10人のボーンマスを崩しきれなかったウルブス。前半にアタッカーのキレの差で生んだ先制点をボーンマスは守りきって見せた。

ひとこと

 ケルケズ、好調なだけに一発退場はもったいなかった。

試合結果

2024.4.24
プレミアリーグ 第29節
ウォルバーハンプトン 0-1 ボーンマス
モリニュー・スタジアム
【得点者】
BOU:37′ セメンヨ
主審:スチュアート・アットウェル

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