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「Catch up Premier League」~2024.4.25 プレミアリーグ 第29節 ブライトン×マンチェスター・シティ ハイライト

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亜流のマンツーベースを問題なく破壊

 ブライトンの対シティ戦といえばマンツー殺法である。ブライトンのシティ相手のマンツー殺法として天敵になるのはエデルソン→ハーランドのライン。だが、この日はハーランドが不在。ブライトンからすれば絶好のマンツー日和という感じである。

 しかしながら、ブライトンは少しオーソドックスから外したハイプレスを敢行した。人基準で受け渡しをしているのは確かなのだけども、どこまでもついていく!といういつもの風情とは異なる感じ。マーカーが極端に降りるアクションを見せるとあっさりと離して前線に受け渡してしまう。特にブライトンの中盤と前線でこのマーカーの交換は行われがちであった。

 これによってブライトンの陣形はコンパクトに保たれる。例えば、マンツー外しのシティの一手目はベルナルドが最終ラインまで落ちる動きなのが王道だが、ブライトンのこの日の動きを基準に考えるのならば、ベルナルドが動こうと陣形には影響がない。

 しかしながら、シティはこれに解決策を早々に見出す。ブライトンからすれば降りて受ける動きは無視しやすいけども、逆に一回ブロックの手前に降りてから中盤に入り込む形は解決策が作りにくいのがこのやり方の欠点である。ブライトンの前線はこの日の基準通り、上がる選手に対してはマークを後方に受け渡すのだけども、後方の選手はすでにマークを持っている場合があると当然受け取ることができない。

 この構造に気付いたコバチッチが列上げのアクションを始めると、シティの選手はこぞってこの形を作り出すように。これでシティはブライトンの攻略法に気付いた感があった。デ・ブライネの先制点に繋がったモデルの外し方は単なるミスの感じもあったが、これ以降は構造的に殴られている感が満載となったブライトン。シティはフォーデンの直接FKで早くも2点目を決める。

 ブライトンにとってきつかったのは保持での前進ができなかったこと。自陣からのつなぐアクションを行っていくのだが、後ろの陣形が重たい影響でなかなか前に進むことができず。シティのプレスの呼水になった。

 シティはこのハイプレスから3点目をゲット。試合をほとんど前半のうちに決めてしまう。

 後半も構造は同じ。ブライトンはプレスを強めて強気のスタンスを見せるが、なかなか試合の流れを変えることができない。前線への長いパスを増やすアプローチは行っていたものの、なかなか際どい接触でPKをとってもらえず苦戦が続く。

 シティはそうこうしているうちにアルバレスがダメおしの4点目をゲット。少し苦しんでいた本人にとっては大きなゴールになるだろう。

 難所と見られたアウェイも難なく攻略したシティ。またしても大量得点で潜在的首位をキープとなった。

ひとこと

 ブライトン、ハーランドいないならもっとマンツー殺法よりでも良かった感。

試合結果

2024.4.25
プレミアリーグ 第29節
ブライトン 0-4 マンチェスター・シティ
アメリカン・エキスプレス・コミュニティ・スタジアム
【得点者】
Man City:17′ デ・ブライネ, 26′ 34′ フォーデン, 62′ アルバレス
主審:ジャレット・ジレット

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