違いを見せつける3得点で畳み掛け成功
なんとか前節残留圏に復帰したフォレスト。この立場を死守するためにも今節もアーセナルは負けられない試合に挑むこととなる。
互いに守備は中盤を噛み合わせる形。だが、クオリティには雲泥の差がある立ち上がりだった。上々だったのはフォレスト。ウッドが出ていく動きを見せると中盤からダニーロがこのアクションに呼応。一気にプレスに出ていく。
一方のフラムは緩慢さが目立つ出来に。枚数は合わせているはずなのだけども、簡単に横断を許しながらフォレストに振り回される展開が続くことになってしまう。
フォレストの先制点は実にあっさり。ロングカウンターの起点になったのはギブス=ホワイト。中盤で華麗なターンをかますところから一気に前進。裏抜けするハドソン・オドイが先制ゴールを仕留める。
さらにフォレストは自陣からの保持から追加点をゲット。ムリージョの縦パスからウッドが反転を決めてゴール。ゴールから距離はあったが、レノの対応はかなり緩慢。バッシーの寄せも甘くなかなかにフラムらしくない守備だった。
甘い中盤の受け渡しやバックラインの粘りのなさにマルコ・シウバの我慢も限界。前半途中に怒りの3枚替えを敢行する。この交代以降は押し込むことができていたフラムだが、リトリートからの守備の強度はフォレストは十分。サイドのスペースを埋めるのが間に合っており、フラムの反撃を許さない。
逆に中盤の緩慢な守備を利用してフォレストは3点目。ペレイラのサボりからフラムは1つずつ守備がずれていってしまった印象だ。
後半開始直後にフラムはセットプレーから1点を返す。だが、ゆるさは相変わらずでなかなか明確な反撃のきっかけを作ることができない。
逆にフォレストはダニーロのキープで反撃のきっかけを作ったり、スポットでサイドの裏抜けを見せるなど局面でのカウンターから一気に攻め込む形を見せていく。
押し込む機会こそ後半に増えたフラムだが、明確な活性化を最後まで行うことができなかったフラム。セットプレーからの好機はそれなりに作れていたが、オープンプレーからの決め手となる攻撃を構築することはできない。
前半に積み上げた3得点を守って逃げ切ったフォレスト。クオリティの差を見せつける畳み掛けて貴重な3ポイントの積み上げに成功した。
ひとこと
前半のフォレストのどこからでもかかってこい感はお見事だった。
試合結果
2024.4.2
プレミアリーグ 第31節
ノッティンガム・フォレスト 3-1 フラム
ザ・シティ・グラウンド
【得点者】
NFO:9′ ハドソン・オドイ, 19′ ウッド, 45+3′ ギブス=ホワイト
FUL:49′ アダラバイオ
主審:マイケル・オリバー