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「Catch up Premier League」~2024.4.2 プレミアリーグ 第31節 バーンリー×ウォルバーハンプトン ハイライト

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厚みを増す前線はジョーカーになりきれず

 立ち上がりから積極的に仕掛けていったのは勝ち点がどうしても欲しいバーンリー。高い位置からのプレスでウルブスにプレッシャーをかけていく。アイト=ヌーリがこれをプレスでスルスル回避していく形から試合はスタートする。

 ウルブスはプレッシャーをかけられてもこの場面のように自陣から落ち着いてキャリーしていくことを選択。人数をかけたショートパスの繋ぎからバーンリーの守備ブロックの攻略を狙っていく。CHの列を落とすアクションにサラビアが呼応する形でビルドアップの人数を確保していく。

 しかしながら、いつものノリで前に蹴ってしまうと手薄な前線はどうしても苦しい。アバウトなボールがチウォメに収まらずに流れていくあたりはウルブスがいつものノリからなかなか脱することができないことを表していた。

 一方のバーンリーもボールを持つ側に回れば落ち着いた保持でスタートする。カレンのサリーに合わせて、こちらも中盤に降りてくるフォファナやオドベールが起点になっていた。ただし、ウルブスの4-4-2はライン間の管理が非常にアバウト。受けた選手がよりフリーになりやすいという特徴を持っていた。よって深いところまで入り込むことができていたのはバーンリー。ボール保持側が攻める機会を与えられる試合で主導権を握る。

 そういう意味では先制点も順当な流れの中での出来事としていいだろう。右サイドからのクロスに合わせる形で入り込んだのは逆サイドのラーセン。ウルブスはSHを下げて守っていたにも関わらず、肝心なところでラーセンを逃してしまうという非常に不可解な対応を見せた。

 そんな苦しい状況でもウルブスはハーフタイム直前に同点ゴールをゲット。セットプレーからのアイト=ヌーリのゴールで試合を振り出しに戻す。

 だが、そのゴールを流れを変えることはなし。後半もまたバーンリーの保持でスタート。一方的なポゼッションに加えて、高い位置からのプレッシングから主導権を完全に引き寄せる。組み立ては2CB+2CHで行いつつ、大外はSBに任せる形でビルドアップを組み、敵陣に近づいていく。

 前線に起点がなかったウルブスはようやくクーニャの投入で前のターゲットを作ることができるように。これで前線の預けどころを作ってタメができるようになったというのは今後に向けても朗報である。

 一方のバーンズーもジェイ・ロドリゲスを前線に投入。クーニャほどの柔らかさはないのだが、決め手にかけるボックス内の厚みを増すことを期待されての投入となった。

 だが、前線の交代選手は均衡した展開を破るジョーカーにはなりきれず。ジリジリとした試合はそのまま幕を閉じ、1-1のドローで決着した。

ひとこと

 ウルブスに仕留められた前半終盤のセットプレーはバーンリーにとっては悔やまれる一撃となってしまった。

試合結果

2024.4.2
プレミアリーグ 第31節
バーンリー 1-1 ウォルバーハンプトン
ターフ・ムーア
【得点者】
BUR:37′ ラーセン
WOL:45+3′ アイト=ヌーリ
主審:トーマス・ブラモール

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