天王山直後の一戦は強かに
レビューはこちら。
首位攻防戦を終えて休む間もなくリーグ戦が続くアーセナル。今節の相手は残留圏になんとかたどり着きたいルートンである。
ルートンのプレッシングは高い位置からの積極的なもの。しかしながら、橋岡のように本職でない選手をCBで起用しなければいけない台所事情からか、はたまたアーセナル相手にそもそも後方を同数で受け止めるのは難しいと考えたのかはわからないが、枚数を1枚余らせることで後方で数的優位を維持する。
アーセナルはCFのハヴァーツにボールを当てつつ、WGが背後をとる形を狙っていたので結果的にルートンの後方に枚数をかけるクッションの策が壮行する場面も少なくはなかった。ただし、アーセナルも自陣でのビルドアップの枚数が余っている状態だったので、特にトーマスはボールを安定して前線に供給することができていた。
プレッシングはいつも通りのアーセナル。2トップの誘導にCHのプレスを合わせる形でボール奪取を狙う。ただし、ボールハント役のライスがいない分、威力は多少割引。だが、このプレッシングからアーセナルは先制。スミス・ロウの見事な絞りからアーセナルが先制する。
勢いに乗るアーセナルは前半の内に追加点をゲット。またしても左サイドの裏に抜けたスミス・ロウの折り返しからオウンゴールを誘発。ハーフタイムの前にさらにルートンを突き放す。
後半はアーセナルは試合をコントロールする路線に終始。無理なプレスに行かないポゼッションを行いながら時計の針を進めていく。
ルートンはタヒス・チョンの投入からリズムを引き戻しにいく。手前に降りてはボールを引き出し、前線にボールを刺したり散らしたりすることで少しずつアーセナルを押し込んでいく。
アーセナルは押し込まれても特に慌てる様子はなし。インサイドを固めるシティ戦を踏襲するプランから自陣に要塞を築き、ルートンの攻撃を跳ね返し続ける。
速攻も遅攻も完全に封じてアーセナルはルートンの攻撃をシャットアウト。後半は試合をコントロールすることにフォーカスしたアーセナルが天王山直後の一戦を安定して制した。
ひとこと
取り立てて強さを感じるわけではなかったけども、アーセナルは全く負ける気がしない90分だった。
試合結果
2024.4.3
プレミアリーグ 第30節
アーセナル 2-0 ルートン・タウン
エミレーツ・スタジアム
【得点者】
ARS:24’ ウーデゴール, 44′ 橋岡大樹(OG)
主審:クレイグ・ポーソン