古巣にギリギリで阻まれた3ポイント
5-4-1で受けるウルブスに対してフォレストはボールを持つスタート。1トップのクーニャの周辺からつっつく形でボールを動かしていく。ダニーロやアイナが手前でボールを受けながらウルブスの中盤を引き出して裏のスペースを狙っていく。5-4-1ブロックを引き出して、そこから一気に加速する形でゴールを狙っていく。
一方のウルブスは押し込まれつつもショートパスでボールを動かしていく。この辺りは前線にドリブルジャンキーな不在ゆえのスカッドの反省点である。3バックと4-4-2のギャップを使いながら間を繋いでいく。ドイルのボールの動かし方は徐々に司令塔然として来ている。
初めはフォレスト、次にウルブスがペースを握る保持ベースのスタート。しかしながら、互いのチャンスはそうした保持からの慎重な組み立てではなく、相手のミスに漬け込むトランジッションベース。互いのミスから発生するチャンスは一度ずつ巡ってきたが、どちらも仕留めることはできなかった。
なかなか得点を奪えない状況を解決したのはクーニャ。カウンターで左サイドを走ると一度は足止めを食らったものの、そこから2人をかわしてスーパーなシュートを仕留める。
しかしながら、フォレストも前半終了間際にゴールをゲット。セットプレーからのギブス=ホワイトのゴールで同点に。タイスコアで試合はハーフタイムを迎える。
後半、ボール保持からベースを作っていったのはウルブス。それこそ前半のフォレストのようにボールを動かしながら打開策を探していく。
だが、フォレストは中盤でダニーロがこれを挫く形でカウンターを発動。前節から印象的なパフォーマンスを見せていたダニーロは今節も躍動。ボール奪取から前線に駆け上がり見事なゴールを決めて見せた。
追いかける形となったウルブスだが、今度はこちらがセットプレーで反撃。セットプレー追いつくという前半のフォレストを見習う形でクーニャがこの日2つ目のゴールを手にする。
試合が再び同点になってからは試合は一方的にフォレストが押し込む展開に。ブロックの外から一気に裏を取る形からなど多くの決定機を迎える展開だったが、この日はジョゼ・サのカバーとセービングが大当たりの日。DFラインの背後に君臨する守護神がなんとか同点でスコアを繋ぎ止める。
多くのチャンスを迎えたフォレストだが、ウルブスのゴールを最後まで破ることができず。ヌーノはかつて指揮したチームを前に残留争いに必要な3ポイントを持ち帰ることができなかった。
ひとこと
クーニャ、復帰後初スタメンだけども仕上がっていた。あとダニーロもいいね。
試合結果
2024.4.13
プレミアリーグ 第33節
ノッティンガム・フォレスト 2-2 ウォルバーハンプトン
ザ・シティ・グラウンド
【得点者】
NFO:45+1′ ギブス=ホワイト, 57′ ダニーロ
WOL:40′ 62′ クーニャ
主審:クレイグ・ポーソン