カウンターからのゴールで悪い流れを断ち切る
中位に佇む両チームによるロンドン・ダービー。まずはボールを持つことになったのはホームのウェストハム。枚数を合わせてこず、バックラインにプレスをかけてこないフラムに対して、ゆったりとしたポゼッションのスタートとなる。
受けに回るフラムはミドルブロックで組むことが得意ではあるのだけども、直近の試合で見られるようなブロックのルーズさはこの試合でも垣間見えるように。どうも陣形をコンパクトに保つことができずに苦しい戦いになる。
ボールを持つことを許されたウェストハムはピッチを大きく使う形からチャンスを作っていく。対角のコーファルを活かしてのパスなどは保持からフラムを追いやるような形を作れている。
フラムはカウンターをベースの組み立てになっており、やや旗色が悪かったが先制点をゲット。ムニスへのロングボールに対して処理をミスってしまったマヴロパノスを咎めるように、セカンドボールを拾ったペレイラがゴールをゲット。マヴロバノスは確かにしんどい体勢になってしまったのだけども、できれば相手のいないところに処理したかったところである。
このプレーから少しずつ流れを掴むフラム。一気に畳み掛ける流れを作っていく。プレスに意欲的なウェストハムに対して、これをひっくり返すことでカウンターが加速していくことに。得点を受けてフラムが流れを掴んだところでハーフタイムを迎える。
後半の試合は強度ベース。前半よりも一段とトランジッション色が強めの展開となった。そうした中でもチャンスを見つけていたのはフラム。イウォビの抜け出しやセットプレーでのパリーニャなど、要所要所でシュートチャンスを作り出すことができていた。
この流れ通りにフラムは追加点を奪う。パリーニャのボール奪取からのカウンターから2点目をゲット。またしてもゴールを決めたのはアンドレアス・ペレイラ。これで試合の行方は決定的なものになる。
ウェストハムにとっては尻すぼみで苦しい後半戦となってしまった。終了間際にはアーシーが味方との衝突で大きなダメージを伴う形での負傷退場をしてしまうなど流れの悪さが目立つ展開に。フラムペースとなった試合の流れを捻じ曲げることができなかった。
ホームペースの試合をカウンターを活かすことでひっくり返すことに成功したフラム。ペレイラの2ゴールでウェストハムを下してみせた。
ひとこと
フラム、少し悪い流れを引きずっているのかなというパフォーマンスだったが、得点を機にリズムを取り戻してきた感があった。
試合結果
2024.4.14
プレミアリーグ 第33節
ウェストハム 0-2 フラム
ロンドン・スタジアム
【得点者】
FUL:9′ 72′ ペレイラ
主審:スチュアート・アットウェル