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「Catch up Premier League」~2024.4.13 プレミアリーグ 第33節 アーセナル×アストンビラ ハイライト

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ポゼッションフォーカスのビラが無敗記録をストップ

 レビューはこちら。

 共にラウンドの進んだ欧州カップ戦を戦っている両チーム。身体的な負荷が高い状態になっているところではあるが、いずれも大きなターンオーバーがなく、ベストに近いメンバーでこの試合に臨むこととなった。

 見応えがあったのはアストンビラの保持の局面。左サイドのパウ・トーレスからの縦パスからの組み立てを狙っていくビラだったが、アーセナルはプレスで選択肢を狭めながら、受け手にプレッシャーをかけてパスカット。左右への揺さぶりに対してもアーセナルは根性で対抗していくことで前進の局面を阻害する。

 ビラは縦パスを通して前にボールを進めることができてもアーセナルの高速プレスバックでチャンスを作れず。決定機といえばガブリエウの偶発的なミスから発生したワトキンスの1on1くらいのものであった。

 アーセナルは保持でビラのプレス外しに成功。ハヴァーツの左のハーフスペースの裏抜けや、WGを基準として手前と奥行きを使い分けるアプローチでアストンビラ陣内の細かいスペースを破壊していく。だが、ビラの球際の激しい守備に対してはなかなか決定機を多く作ることができず。ワトキンスの決定機の直後に迎えた、トロサールの大チャンスはマルティネスのファインセーブに阻まれてしまった。

 迎えた後半、劣勢だったアストンビラはワトキンスを縦パスのレシーバーとして起用。左サイドにボールの収めどころを確保する。これに伴い、右サイドにはロジャーズがスライド。左右に縦パスの収めどころを作り、まずはアーセナルのプレスを撃退することに専念。

 この方針変更がアーセナルにクリティカルヒット。前半に足を使ってしまったアーセナルは横に揺さぶるアストンビラの保持にスライドすることができず、プレスが完全に機能不全に陥ってしまう。

 押し返せないアーセナルに対して展開をフラットに持ち込むことができたアストンビラ。後半はどちらもボックス内への侵入が少ない堅い展開になったが、この状況を打開したのはアウェイチームだった。左サイドからのクロスに飛び込んだパウ・トーレスがニアで潰れたことでファーに流れたボールをベイリーが押し込み、ついに試合を動かす。

 さらには、CKで総攻撃を仕掛けるアーセナルをひっくり返す形で独走したワトキンスが追加点を決める。これで試合は完全に決着。

 2024年初陣から続いていたアーセナルの無敗記録はここでストップ。アストンビラにシーズンダブルを食らい、シティに首位の座を明け渡すこととなった。

ひとこと

 アーセナルは明らかに前半に仕留め切りたかった展開。トロサールの決定機逸が悔やまれることとなった。

試合結果

2024.4.14
プレミアリーグ 第33節
アーセナル 0-2 アストンビラ
エミレーツ・スタジアム
【得点者】
AVL:84′ ベイリー, 87′ ワトキンス
主審:デビッド・クート

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