今日もヤマルが決め手になる
CL直前のフライデーナイト。1st legでナポリと引き分けに終わったバルセロナが今節ホームに迎えるのはマジョルカである。
CBにはボールを持たせてOKというスタンスのマジョルカ。試合はバルセロナのボール保持からスタートする。マジョルカの布陣は5-3-2。中央を固めるように守る布陣である。バルセロナの狙いとしては中央を固める5-3-2ブロックを横断するように動くこと。同サイドに圧縮するようにサイドに追い込んでくるマジョルカの狙いをシンプルにひっくり返す形が狙いである。
効いていたのは降りてきて背負って受けることができるハフィーニャ。反転せずにはたくことで広いフィールドに綺麗に展開することができていた。このハフィーニャのスウィングを中心に、サイドからはヤマルが押し込むなど中盤のブロックを外すところに手数をかけつつ、大外レーンからの押し下げを丁寧に行っていく。
一方的にボールを持つバルセロナは快調に攻略を狙っていく。しかしながら、いくつか誤算が発生。1つ目はギュンドアンのPK失敗。プレスに出てきたところをひっくり返したハフィーニャがPKを獲得したが、これを決めることができず。さらにはチャンスメーカーとして活躍をしていたハフィーニャが負傷交代。バルセロナに暗雲が立ち込めることに。
一方のマジョルカはローブロックをベースに2トップにひたすらボールを放り込み続ける展開を作る。特に17番のラリンは存在感を発揮していた。しかしながら、相手にやたらと交わされてしまう展開が続くことでマジョルカはマンツーで腹をくくった感。バルセロナに強気にプレスに行くスタンスにシフトチェンジする。
しかしながら、前半の終盤から後半にかけて行われたこの強気なプレスは逆にバルセロナの養分になってしまった感。誘引するビルドアップとしての疑似カウンターのトリガーとして活用されてしまうことに。
後半のバルセロナは前半以上に手数が豊富だった印象。CFにボールを当てて自らがボックス内に侵入するギュンドアン、そして大外からオーバーラップするクンデや隙を見つけて列を上げてくるクリステンセンもここに分類できるだろう。
だが決め手となったのは今日もヤマル。右の大外からの距離があるレンジのシュートをあっさりと沈めていつものように決勝ゴールを決めてみせた。
後半、プレスの意識を強めたバルセロナはマジョルカのカウンターに対して、ファウルを犯す場面も見られたが何とか無失点でしのぐことに成功。勝利でCLに弾みをつける一戦となった。
ひとこと
中盤ができる選手がどんどん離脱していく苦しみ。
試合結果
2024.3.8
ラ・リーガ
第28節
バルセロナ 1-0 マジョルカ
エスタディオ・オリンピック・リュイス・コンパニス
【得点者】
BAR:73‘ ヤマル
主審:イグレシアス・ビジャヌエバ