トランジッション増加でチャンス供給安定
来週は国王杯の決勝ということでリーグ戦は一斉にお休み。というわけでマドリーにとってはシティ戦直前の最後の試合になる。ホームに迎えるのは来週お休みではなく、その国王杯決勝に臨むビルバオである。
立ち上がりからボールを持つ時間が長かったのはレアル・マドリー。2CHと2CBでビルドアップを行いながら、4-4-2でプレッシングを行うビルバオに対して前進を挑んでいく。この4人のビルドアップ隊の動きは自由。特にクロースとチュアメニのCHコンビはポジションどりはかなり裁量を与えられていたかのような振る舞いであった。
自陣からの縦パスを受けたところで前線の展開役として君臨していたのはブラヒム・ディアス。先制点も彼の大きな展開から。密集したスペースで前を向いたディアスから逆サイドへの大きなサイドチェンジでロドリゴのスーパーゴールをアシスト。
このシーンのように大きな逆サイドへの対角パスはサイドにきっちりとスライドして守るビルバオに対して効果覿面。というわけでディアスの存在はこれ以降もマドリーにとっては助かるものだった。
一方のビルバオもボールを持ったらゆったりとビルドアップ。基本的には保持側がトランジッション少なめの展開でこじ開ける状況を作り上げる必要がある流れだった。アンカーのベスカを軸に縦横を使いながらボールを動かしていくが、サイドを吊り出すことができても背後をリュディガーにケアされてしまい、なかなか打開ができない。
後半はテンポを握ったのはマドリー。ビルバオはボールを持つ機会は増えて、セットプレーからチャンスを作れるようになったが、マドリーはカウンターからチャンス供給が安定。前半には見られなかったトランジッションを重視することでマドリーはディアスを軸に右サイドの攻略を行っていく。
ビルバオに攻め込むことを許しながらカウンターで主導権を握ったマドリー。試合を決める追加点は73分。ライン間のベリンガムからの加速で再びロドリゴが仕留めて2点目を決める。
堅い展開ながら手堅く主導権とゴールを掴んでいったマドリー。ビルバオを下してCLに弾みをつけた。
ひとこと
ディアス、シーズン終盤に向けてさらにコンディションが上がってる感じ。
試合結果
2024.3.31
ラ・リーガ
第30節
レアル・マドリー 2-0 アスレティック・ビルバオ
エスタディオ・サンチャゴ・ベルナベウ
【得点者】
RMA:8′ 73′ ロドリゴ
主審:アルベロラ・ロハス