ゴールにアシストに大暴れのケインが8得点のゴールショーの主役に
立ち上がりに積極的な入りになったのはマインツ。右サイドのジェソンとヴィドマーのレーン交換からクロスをあげて左の大外からフィニッシュを狙う形などはきっちりバイエルンのゴールを見据えている形だった。
この場面のようにサイドから組み立てて中央に枚数をかけるなど、攻撃に打って出た時の迫力は十分だったマインツ。しかしながら、セカンドボールへの備えが皆無。たとえ、ある程度敵陣に進んで勝負をかけることができていても、あっさりと中盤でバイエルンにボールを拾われてしまい、カウンターを喰らうケースが多かった。
そういう意味ではマインツのオープンなスタンスにバイエルンは乗っかりながら主導権を得ていた感じである。バイエルンはカウンターから先制点。右に流れるサネとミュラーからの2人のコンビネーションからムシアラとケインで中央を崩す。バイエルンはあっさりとゴールを奪い取る。
バイエルンは右に流れるミュラーを起点に追加点をゲット。ファウルからのリスタートも冷静だったし、自らが触るとオフサイドになることを見越していたケインも冷静。状況における最適解を重ねたバイエルンが2点目を手にする。
中盤はほぼフィルターとして機能せず、バイエルンのオープンな攻撃をもろに受け続けるマインツ。ハンドでの3失点目の危機は取り消され、アミリのスーパーなFKで1点差に詰め寄るが、ゴレツカ→ケインのタッチダウンパスでバイエルンは前半終了間際に追加点。ケインの動きだしは秀逸だったが、ゴレツカのところから自由にトライができるのはこの試合におけるマインツの仕様である。
後半もバイエルンのゴールラッシュが止まらない。マインツがハイプレスに出てきたところをケインのキープ力で打開すると、あっという間にミュラーが追加点。後半早々にマインツの出鼻をくじく。
ケインの勢いは止まらない。右サイドに流れて起点となると大きな展開からムシアラのゴールを先導。ゴールゲッターとしてもチャンスメーカーとしても完璧な1日だった。
続くゴールは前半のゴレツカのタッチダウンパスのリバイバル。ニャブリーのトリッキーなフィニッシュを添える形で6点目を奪う。
セットプレーから7点目はケイン、そして8点目はゴレツカが仕留めてゴールショーは終幕。ひたすら殴りまくる90分でバイエルンがマインツを圧倒した。
ひとこと
ケインとバイエルン、圧倒的でございました。
試合結果
2024.3.9
ブンデスリーガ
第25節
バイエルン 8-1 マインツ
アリアンツ・アレナ
【得点者】
BAY:13‘ 45+7′ 70’ ケイン, 20‘ 90+2′ ゴレツカ, 47‘ ミュラー,61’ ムシアラ, 66′ ニャブリー
MAI:31‘ アミリ
主審:パトリック・イトリッヒ